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ヒロコ コシノ 2024年秋冬コレクション、クチュール&プレタポルテを一本化“上質な服づくり”へ

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ヒロコ コシノ 2024年秋冬コレクション、クチュール&プレタポルテを一本化“上質な服づくり”へ

ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)の2024年秋冬コレクションが、2024年5月30日(木)、東京・原宿のウィズ ハラジュク ホール(WITH HARAJUKU HALL)にて発表された。

オートクチュールとプレタポルテを一本化、ヒロコ コシノの新たなスタート
デザイナーとしてのコシノヒロコの原点であるオートクチュールと、ヒロコ コシノブランドの柱であるプレタポルテが初めて一本化された今季。安い服が大量消費されていく世の中に疑問を感じるコシノは、すべてのプレタポルテがオートクチュールのように質の高いものづくりを目指すべきだと考えた。今季は、そんなコシノが日本の服作りの水準を文化的に引き上げていくことを目指す、スタート地点ともいえるコレクションだ。

境界線の無いカジュアルとフォーマル
本コレクションでは、カジュアルとエレガントの境界を自由に行き来している。たとえば、チェロの美しい音楽が響くなかで登場したファーストルックは、グレーのスウェットにカーディガンをあわせたリラクシングなスタイル。モデルが羽織っているカーディガンは、スリーブとベストでセパレートされており、スリーブをマフラーとして使うことで印象チェンジしてみせた。

その後も秋冬らしいロングコートやジャケットを脱いで、ドレッシーなワンピースやフォーマルなパンツスタイルが現れるルックが続く。
人の生活の中にはカジュアルな部分もあればフォーマルな一面もあると語るコシノは、ライフスタイルの中で出会う様々な場面を、自身の発想もとに生まれたデザインで表現しているという。

日本の“着物”を取り入れて
また、コシノの表現として欠かせない要素のひとつが東洋のコンセプトだ。今季は日本の着物からインスパイア。帯をつくる技術を応用したジャガード織りを、ロングコートやワンピースドレスといったヨーロッパの装いに落とし込んだスタイルがその好例と言える。レッドやブルー、グリーンなどの原色が入り混じるデザインや、煌めくゴールドのカラーが落とし込まれ、エネルギッシュな印象を放っていた。

帯をベルトに
さらに、着物の帯をベルトとして採用したスタイルも登場。ヘリンボーン柄の帯は、ジャケットのラインをシェイプさせ、和のエッセンスを取り入れつつ、身体が自然にもつ曲線的なラインを引き立てている。ジッパーを用いた遊び心を感じるシルエット
シルエットは、ファブリックにほどよくボリュームをもたせつつも縦のラインを意識した、洗練された雰囲気が主流。
そんな中で目を惹いたのが、ブラックのテキスタイルに大きなホワイトのジッパーをあしらったウェア。首回りやウエスト、スリーブなどに配されたジッパーは、タックの役割を担うなどシルエットに遊び心をもたせていた。

ベーシックな世界のなかで引き立つ鮮やかなカラー
カラーパレットはグレーやブラック、ベージュなどベーシックな色合いをメインに。時折登場したビビッドなピンクのジャケットとパンツや、鮮やかなグリーンのドレス、前述した着物風のファブリックなどが力強いアクセントを添えていた。

映画『ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~』コシノヒロコ役・黒谷友香が登場
ランウェイには、映画『ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~』でコシノヒロコ役を演じる黒谷友香がモデルとして登場。日本の髷(まげ)を意識したというリボンのようなヘアスタイルで、切り絵のような模様を落とし込んだブラックのワンピースなどを纏った。

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