映画『本心』池松壮亮×石井裕也“AIで母を蘇らせた男”の物語、平野啓一郎の小説を実写化
「リアル・アバター」とは、自身のカメラ付きゴーグルと依頼者のヘッドセットを繋ぎ、遠く離れた依頼者の“身体”となって、要望を叶える作中の職業だ。依頼人は、アバターに指示を出すことで疑似体験が可能となる。
生きた人間を再現する「ヴァーチャル・フィギュア=VF」
また、田中裕子演じる朔也の母親・秋子や、綾野剛演じる中尾といった「ヴァーチャル・フィギュア=VF」の存在にも注目。彼らは、生前の生活や行動をデジタルデータとして記録したライフログ、メールのやり取り、写真、動画、ネットの検索履歴といった個人情報をAIが集約することで生成され、日々学習を続ける。先端技術を組み合わせたことで、仮想空間上に外見だけでなく会話もできるように“再現された人間”だ。
朔也は”自由死”を望みこの世を去った母の本心を知るため、VF技術を開発した技術者に依頼し、「ヴァーチャル・フィギュア=VF」として母親を蘇らせる。まるで本当に生きているかのような母親、そしてひょんなことから同居することになった母親の親友と共に、他愛もない日常を取り戻していくのだが……。映画『本心』登場人物紹介
石川朔也…池松壮亮
遠く離れた依頼主の指示通りに動く「リアル・アバター」