東京・豊洲「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」に大規模新エリア、跳ねて遊ぶ“運動の森”など
東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」に、「運動の森」など大規模な新エリアが2025年1月22日(水)にオープンする。
「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」とは
“水に入るミュージアム”として2018年7月にオープンした「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」は、チームラボによる体験型アートが楽しめる新世代のミュージアム。2023年4月1日(土)から2024年3月31日(日)までの1年を通して、計250万4,264人の来館者数を記録し、単一アート・グループとして世界で最も来館者が多い美術館として、ギネス世界記録に認定された。
オランダ・アムステルダムのゴッホ美術館やスペイン・バルセロナのピカソ美術館など単一アーティストの美術館の中で最も来館者数が多いと言われる美術館の来館者数も大きく上回ることとなった。
大規模新エリアが誕生へ
そんな「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」に、新エリアが誕生へ。エリア面積を約1.5倍に拡張し、「運動の森」「学ぶ!未来の遊園地」「つかまえて集める森」の3つから構成されるエリアを新たに展開する。本記事では、新エリアにて楽しめる20作品以上の作品群の中からいくつかピックアップし、紹介していく。
インタラクティブな没入体験が叶う「運動の森」
まずはじめに注目したいのは、「運動の森」。
「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトに、複雑で立体的な空間にて、自身の身体で作品を楽しめる大規模なエリアとなる。四方を作品に囲まれた空間の中、空間認識能力を鍛えながらインタラクティブな世界への没入体験を楽しめる。
球体を跳び続ける《あおむしハウスの高速回転跳ね球》
たとえば、床や壁にぎっしりと敷き詰められた球体が目を惹く《あおむしハウスの高速回転跳ね球》に注目。床にある「高速回転跳ね球」を踏むと、強い弾力を感じながら飛び跳ねることができる。同じ色の球体を踏んで進んでいくと、球体の中が弾け、やがてあおむしが生まれる。部屋の端まで同じ色の球体を跳び続ければ、たくさんのあおむしが生まれぶわっと広がっていく。
大きくジャンプ!惑星が生まれる《マルチジャンピング宇宙》
同じく全身を使って楽しめるのが、《マルチジャンピング宇宙》だ。飛び跳ねることができる伸縮する床に足を踏み入れると、自分がいる場所が沈んだり、普段よりも高く飛び跳ねることができるエリアとなっている。
まずは伸縮する床に足を入れ、沈ませて“時空のひずみ”を作って。星くずが集まり、星が生まれるので、その星の中心で飛び跳ねながら、少しずつ進んでいく。そうすることで、星が大きく成長していき、星の一生を体験することができる。飛び跳ね続け大きな惑星を作ることができると、周りの星くずと星を吸い込むブラックホールが生まれるので、ぜひチャレンジしてみて。
また、バランス力と筋力が試される作品も。ロープで吊られた棒を渡って落ちないように移動する《イロトリドリのエアリアルクライミング》では、空中を立体的に進んでいく体験が可能だ。選択するルートによって棒の組み方も異なるので、様々なコースで進んでいくことができる。乗ることで棒はゆらゆらと揺れ、強く輝き、棒の色ごとに異なる音を響かせるので、耳を澄ましながら落ちないように集中して進むのがおすすめだ。
不安定な“飛石”を乗り越える《インビジブルな世界のバランス飛石》
《インビジブルな世界のバランス飛石》は、踏むことでインタラクティブに色を変え、音色を響かせる作品。多様な揺れ方をするので、バランスをうまくとりながら向こう岸へ渡ってみて。下は水面をイメージした映像となっており、飛石を踏むことで水面も大きく揺れる。
“つぶつぶの滝&フルーツが育つ坂”で楽しむ滑り台
大人も子どもも夢中になって楽しめる滑り台の作品も要チェック。たくさんの粒が流れ落ちていく《坂の上のつぶつぶの滝》を上っていくと、滑り台の頂上へ。人間の身体を太陽の光に見立てた《すべって育てる! フルーツ畑》で、フルーツの育つ坂を勢いよく滑り降りることができる。自分の滑った軌道によって、はちみつの球や水の球がぶつかり、花が開きフルーツになっていく過程を楽しめるのも夢中になれるポイントだ。
絶滅した動物をコレクション「つかまえて集める森」
次に、自らの身体で探索・発見、捕まえ、そして捕まえたものをきっかけに興味を広げていくことを目的とした“学びの空間”である「つかまえて集める森」に注目。
絶滅してしまった動物たちが住んでいる《つかまえて集める絶滅の森》と水中世界では、動物や魚に近づいたり触ったりすると、逃げたり、振り向いたりと反応してくれる。専用アプリをダウンロードすれば、現実とリンクした“遊び”を楽しめる。自身のスマートフォンのカメラで空間を歩く様々な動物を捉え、動物に向かって「観察の矢」を放つと現実の空間に矢が出現。動物にあたると、自身のスマートフォンに入り、コレクション図鑑に登録されていく仕組みになっている。また、捕まえた動物は、カメラで見えている場所に投げ込むと戻すことができる。同じ動物を何匹も捕まえると、その動物についての説明も徐々に増えていくので、知的好奇心がくすぐられるエリアとなっている。
加えて、「観察のあみ」を投げ込んでまわりの人と協力しながら動物をあみの中に入れる“追い込み漁”のような体験もできるので、「観察の矢」と駆使しながら動物をコレクションしてみてほしい。
自由に1つの作品を共創する「学ぶ!未来の遊園地」
「学ぶ!未来の遊園地」は、共同的な創造性、共創をコンセプトに、他者と一緒に自由に世界を創造する楽しさを学ぶことができるエリア。
たとえばその場で紙に描いた飛行機や蝶が、立体で出現して飛び回る《スケッチ環世界》や《グラフィティネイチャー》など、その場に居合わせた人々と1つの作品を作り出すことができる。丘のように隆起している空間に広がる《グラフィティネイチャー》は、他の生き物を食べたり、食べられたりしながら共生し、生態系を作っている様子を観察し、学べる作品に仕上げている。
「スケッチファクトリー」自分の描いた絵がプロダクトに
さらに、自分で描いた絵をプロダクトとして持ち帰ることのできる「スケッチファクトリー」も新設。自分だけのオリジナルプロダクトを作って持ち帰れるだけでなく、その過程においても遊び心あふれる仕掛けを目にすることのできるコーナーだ。
施設内の《裏返った世界のグラフィティネイチャー》や《スケッチ環世界》で描いた絵を「スケッチファクトリー」で注文すると、自分の描いた絵が「スケッチファクトリー」に出現。絵が動いてプリンターの中に入ると、缶バッジや、ハンドタオル、Tシャツ、トートバッグ、ペーパークラフトなどのプロダクトが作られる。
屋外スペースも大規模リニューアル
チームラボプラネッツの屋外スペースも、大規模リニューアルを果たす。屋内での体験が終わり外へ出ると、これまで展示していた蘭の花を再利用したプロダクトを持ち帰れる「Living Art Store」が登場。
ネットやガラスを使った作品を持ち帰り、自宅に飾ることができる。
「ミシュランガイド京都・大阪」にビブグルマンとして3年連続で掲載されている「Vegan Ramen UZU Kyoto」によるチームラボ限定ラーメンを味わえる作品空間「Black Emptiness Table」と、茶と酒を飲める「Orchid Glass House」もリニューアル。「Orchid Glass House」では、チームラボプラネッツの作品空間で散った蘭の花を再びランプの中で育成し展示。温かな光に照らされる蘭の花を見ながら、ドリンクを堪能可能だ。
なおエリア拡張に伴い、エントランスの場所も変更となったので、訪れる際はお気をつけて。ゆりかもめを降りてチームラボプラネッツを左手に見つつ、角を曲がった先が新たなエントランスとなる。エントランスには、土がそのまま隆起してきたような印象を与える《土塊の小さな森》が設けられているので、目印にしてみて。
概要
「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」新エリア
開業時期:2025年1月22日(水)
所在地:東京都江東区豊洲6-1-16
開館時間:9:00~22:00
※最終入館は閉館の1時間前。
※入場時に30~90分ほど待つ場合あり。
<チケット情報>
■1月22日(水)以降※価格変動制
大人(18歳以上) 3,600円~、中学生・高校生 2,700円~、子ども(4歳~12歳) 1,500円~、3歳以下 無料、障がい者割引 1,800円~