ユミカツラの桂由美追悼ショーにウェディングドレス100着、すべては花嫁のために
イブニングドレスには、深海のグラデーションカラーを表現した「ユミライン」ドレスや、アンティークフラワーが咲き誇るドレス、ボリューム感のあるシルバーフォックスのオペラコートなどがラインナップ。“LED繊維で7色に光る”ローズのドレスも印象的だ。
日本の美を絶やさずに
また桂は、ウェディングドレスの普及による和装離れや、伝統的な着物の衰退を危惧していたという。日本の文化や美を守りたい一心で、和洋折衷のウェディングドレスやオーガンジー打掛を生み出した。たとえば、宮廷衣装である晴装束を現代風にアップデートした十二単や、縁起の良い亀甲文様をエレガントな色彩で織り上げた色打掛、シルクサテンとオーガンジーを用いたトレーン打掛など、多彩なラインナップが揃う。
さらに、バラの花びら1枚1枚を見事に表現したルックも象徴的。同じやわらかな素材を使用しながら、異なる表情を見せるドレスと打掛のコントラストに目を見張った。
ローズ・ユミに想いをのせて
桂由美を語る上で欠かせないのが、愛を象徴する花・バラだ。
中でも、1998年に咲いた新種の白バラ「ローズ・ユミ」をモチーフにしたドレスは数知れず。ラストには、300枚の花びらで飾られた“大輪の花”のようなドレスが披露され、桂由美のチャレンジングな生涯とともに幕を閉じた。
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