ジョアン・ミロ“色鮮やかな版画の世界”の展覧会、群馬県立館林美術館で、初期〜晩年の約150点が一堂に
企画展「スペインの巨匠・ミロ 版画の宇宙」が、群馬県立館林美術館にて、2024年9月28日(土)から12月15日(日)まで開催される。
ミロの版画作品、初期から晩年まで
パブロ・ピカソやサルバドール・ダリと並んで、20世紀を代表するスペインの芸術家として知られる、ジョアン・ミロ。太陽や月、星、鳥など、故郷・スペインの自然に着想を得つつ、ミロは、これらのモチーフを抽象化し、色鮮やかな作品を手がけたのであった。
ミロは、絵画や陶芸など、幅広いジャンルの制作を行った。そのうち、油彩画とともにライフワークとして取り組んだのが、版画である。ステンシル、エッチング、木版、リトグラフなど、さまざまな技法にわたるミロの版画作品は、2,500点以上にのぼる。
企画展「スペインの巨匠・ミロ 版画の宇宙」は、ミロの版画作品を紹介する展覧会。初の版画作品『一羽の小さなカササギがいた』をはじめとする初期作から、スペインを代表する芸術家として制作した晩年の《「ワールドカップ’82 スペイン」ポスター》まで、約150点を公開する。
また、自ら「私は絵画と詩とを区別しません」と語ったミロは、絵と詩を等しく大切にしており、詩人の詩に挿絵をつけた詩画集を数多く残している。