愛あるセレクトをしたいママのみかた

テルマ 2025年春夏コレクション - 表情豊かな素材でフォーマルを解体

FASHION PRESS
テルマ 2025年春夏コレクション - 表情豊かな素材でフォーマルを解体

テルマ(TELMA)の2025年春夏コレクションが、2024年9月2日(月)、東京・渋谷ヒカリエにて開催された。

鶴の恩返しにインスパイア
テルマは、ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)やイッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)で経験を積んだ中島輝道が、2022年春夏シーズンより立ち上げたウィメンズブランド。初のショー開催となる今回は、織物=生地への拘りや、鶴の優美な佇まいを連想させる“鶴の恩返し”というテーマを設けつつ、それが目的ではなく余韻として伝わってほしいと中島は話した。

エアリーな素材使いでフォーマルを解体
ルックはフォーマルを基調としつつも、シースルー素材を多用したレイヤードスタイルで、フェミニンな表情を加えているのが印象的。たとえばアシンメトリーなロングコートは、その端正な質感とコントラストを描くように、裾から花弁のようにエアリーなラッフルが広がる。

ほかにも光沢感のある素材やプリーツ、レザー風のコーティングを施したジャージ素材など、表情豊かなテキスタイルがルックに意外性を演出。あえてシルクで仕立てることでドレッシーな佇まいに仕上げたトラックパンツや、シアーなテーラードジャケットなどが揃う。

メリハリのあるシルエットで
シルエットは、たっぷりの身幅を取りながらもウエストを覗かせるようなショート丈で仕上げたトップスなど、コントラストの効いたバランス感が特徴だ。
コーディネートにおいても、ボディーコンシャスなトップスと、たっぷりとしたドレープ感のワイドパンツの組み合わせといった、メリハリのあるバランス感が見て取れる。

伝統技術を取り入れたオリジナルファブリック
和のエッセンスが光る素材使いもブランドならでは。麻のような風合いを生み出す“コンニャク加工”を施したシルクのワンピースや、和紙を100%使用した軽やかなテーラードジャケットなど、日本各地の伝統技術を活かしつつ、独自のアプローチを加えることで豊かな風合いを表現。今回のショーに登場するアイテムのうち、半数以上にオリジナルファブリックを採用している。

柔らかなニュアンスカラーやボタニカルモチーフ
全体を通して、パレットはモノトーンを基調に、イエローやオレンジ、ブルーなどニュアンスカラーが柔らかな彩りを添える。またモチーフとして、オプティカルな幾何学模様や、香り立つようなボタニカルモチーフが散見。鮮やかなプリントには、環境に配慮しながらも、素材の風合いを損ねずに美しい発色を可能にしたインクジェット捺染プリンタ「フォレアス(FOREARTH)」が用いられている。

提供元の記事

提供:

FASHION PRESS

この記事のキーワード