三鷹の森ジブリ美術館「君たちはどう生きるか」展、手描きで生み出す“背景美術”の芸術性に着目
三鷹の森ジブリ美術館は、企画展示「君たちはどう生きるか」展 第三部「背景美術編」を2024年11月23日(土)から2025年11月まで開催する。
長編アニメ映画『君たちはどう生きるか』の背景美術に注目
「君たちはどう生きるか」展は、宮﨑駿が監督を務めるスタジオジブリの長編アニメーション映画『君たちはどう生きるか』のために描かれた“手描きの絵”に焦点を当てる企画展示。これまで、制作過程の中で描かれた鉛筆画や、絵の具を使った絵を紹介する第一部「イメージボード編」、アニメーションの設計図ともいえるレイアウトに着目した第二部「レイアウト編」が開催されてきた。
唯一無二の芸術性が光る、手描きの背景美術
第三部「背景美術編」では、アニメーションの美しく豊かな画面を構成する、背景美術を紹介。宮﨑駿が常々「アニメーション映画の品格は背景美術で決まる」と発言しているとおり、『君たちはどう生きるか』においても人の手と紙、絵具、水を用いたからこそ生まれる光と影の質感、色彩世界を見て取ることができる。
デジタルツールであれば複製や加工、修正を容易に行えるものの、『君たちはどう生きるか』では少数の美術スタッフが手描きで精緻な背景美術を完成させた。