“衣服の標本”を通して西洋服飾史をたどる書籍『あたらしい近代服飾史の教科書』ドレスなど約40着を掲載
書籍『あたらしい近代服飾史の教科書 衣装の標本で見る、着るものの歴史と文化』が、2025年1月21日(火)に発売される。
近代西洋の衣服、その姿と変遷を紹介
書籍『あたらしい近代服飾史の教科書 衣装の標本で見る、着るものの歴史と文化』は、近代ヨーロッパの衣服がどのようなものであり、そしてどのように変化していったのかを、豊富な写真とともに紹介する1冊だ。
現代の人々が日常的に着用している洋服は、長い歴史的な変遷を経て生まれたものだといえる。たとえば、テーラードスーツに代表される、現代のシンプルで上品な着こなしが誕生するのは、18世紀後半におけるフランス革命後のこと。革命以前には、男性もレースやリボン、刺繍を多用した衣服を身に着けるというように、装飾性の高い衣服は富の象徴であり、男性の美しさを示すものであったのだ。
本書では、男性服ではウェストコートやアビ・ア・ラ・フランセーズなど、女性服ではローブ・ア・ラ・フランセーズやシュミーズ・ドレス、クリノリン、バッスルなど、約40着を紹介。ファブリックのアップや裏側、ステッチ、ボタンや刺繍といったディテールばかりでなく、分解した衣服のパーツを並べて掲載することで、衣服の内部構造に光をあててゆく。