細田守監督のアニメ映画『果てしなきスカーレット』スタジオ地図4年ぶりの新作、王女の復讐物語
細田守が監督を務めるアニメ映画『果てしなきスカーレット』が、2025年11月21日(金)に公開される。
「スタジオ地図」4年ぶり新作、時空をこえる“王女”が誕生
アニメーション監督、細田守率いる「スタジオ地図」から、アニメ映画『竜とそばかすの姫』以来4年ぶりとなる待望の新作映画が公開へ。『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』など、数々の印象的なアニメ映画を手がけてきた「スタジオ地図」が、今回は「人は何のために生きるのか」を問う、骨太で力強い作品を提示する。
“死者の国”で復讐の旅に出る王女スカーレットの物語
映画『果てしなきスカーレット』で描かれるのは、復讐という狂気に取りつかれた中世の王女スカーレットの物語。『時をかける少女』から19年、時空をこえる新たなヒロイン像が描かれる。
とある国の王女スカーレットは、国王である父を殺されてしまい、復讐にも失敗。目を覚ますとそこは狂気にあふれた“死者の国”だった。“死者の国”では宿敵に復讐を果たし、“見果てぬ場所”にたどりつかなければ「虚無」となり存在が消えてしまうという。
スカーレットの果てしなき復讐の旅路の行く先とは?
芦田愛菜が主演、岡田将生とともに声優キャストに
主人公のスカーレットを演じるのは、『はたらく細胞』で第48 回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した芦田愛菜。『怪盗グルー』シリーズや『映画 えんとつ町のプペル』など数々のアニメ作品において声の出演を果たしてきた芦田が、果てしなき復讐劇に身を投じる王女・スカーレットを豊かな声色で演じる。また、スカーレットと旅を共にする聖(ひじり)役は、『ドライブ・マイ・カー』『ラストマイル』の岡田将生が担当。岡田は本作で、長編アニメ作品に初挑戦となる。なお、芦田と岡田が共演するのは映画『星の子』以来5年ぶりとなる。
なお、映画『果てしなきスカーレット』では、細田作品で初の試みとなる“プレスコアリング(プレスコ)”という収録方法を採用。まだ映像ができていない段階でキャストの声を先に収録し、その声に対してアニメーションを制作していくという手法だ。キャストの声の演技を聞いてあとからアニメーションが組み立てられるため、実写作品のような作り方となる。
映画『果てしなきスカーレット』登場人物・キャスト
主人公スカーレット…芦田愛菜
もともとは戦いよりも平和を望む父親を尊敬する、心優しき王女だったが父親を目の前で殺されたことから復讐に取りつかれていく。宿敵に復讐を果たすため“死者の国”を旅する。復讐相手に怒りを露わにしたかと思えば、自身の復讐心に対して苦悩する場面も。
聖…岡田将生
スカーレットと旅を共にする心優しい看護師。傷ついた人を癒すことを使命としており、現代日本で日々命と向き合う生活を送っていたが、ある日“死者の国”で目を覚まし、ボロボロに傷ついたスカーレットに出会う。スカーレットに対し、何の見返りもなく手を差し伸べる。
「復讐」がテーマの物語
なお、細田守は『果てしなきスカーレット』の発想の出発点として、世界中で戦争が起こっている現状について言及。「平和ではない世の中をどうやって生きていくべきなのか、ということの答えを、世界中の人が求めている。
今作品を作るなら、そういうみんなの切実な気持ちに対し、向き合って映画を作るべきじゃないか」というところから製作をスタートしたとコメントしている。また、「『復讐』すれば『報復』がある」という簡単には抜け出すことのできない“「復讐」のループ”についても思いを巡らせ、「復讐の物語」を構想したという。
なお、映画『果てしなきスカーレット』は、日本での公開後、2025年12月12日(金)よりアメリカでも劇場公開される予定だ。
【作品詳細】
映画『果てしなきスカーレット』
公開日:2025年11月21日(金)
監督・脚本:細田守
原作:細田守
〈声優キャスト〉
出演:芦田愛菜、岡田将生