ロエベ初の大型展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド」展が原宿で、アトリエを“体感”できる展示も
ロエベ(LOEWE)初の大型展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」が2025年3月29日(土)から5月11日(日)まで、東京・原宿にて開催される。事前予約制で、入場料は無料だ。
ロエベの歴史やクラフトの文化を紐解く世界巡回展
「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」は、ロエベのファッションに対する前衛的なアプローチと、世代を超えて受け継がれるクラフトの文化を紹介する展覧会。2024年の上海での開催を皮切りに、世界を巡回している。
「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」では、1846年にレザー職人が集う工房としてロエベが創業してから世界的なファッションブランドになるまでの、179年にわたる進化の歴史を様々なプロダクトやアート作品を通して辿っていく。
会場では、ロエベの拠点であるスペインの風景と音を感じながら、ランウェイで披露されたアイコニックなロエベのデザインや、コラボレーションアイテムの数々を直に目にすることができる。なお、会場のデザインは、ロエベと建築設計事務所の「OMA」が担当。階段の手すりがロエベのレザーで覆われていたり、2階から1階へと下る踊り場では好きなステッカーを選んで壁面をデコレーションできるようになっていたりと、細部にまでロエベの遊び心を効かせている。
「ロエベのアトリエ」で職人技を体感、クラフトの細部に至るまで紹介
見所となるのは、ロエベのアトリエに入り込んだかのような空間。「パズル」や「フラメンコ」、「ゲート」バッグなどおなじみのアイコンバッグがどのようにできていくのかの製造工程を、アトリエを再現したかのような展示と映像によって紹介する。
革の色見本や、革を裁断する様子、アナグラムを刻印する時の様子など革から製品へと仕上げていく過程を見せる他、レザーの編み加工やバッグの型紙、インターシャなど、ロエベの誇るクラフトの細部に至るまで展示。
さらに、ロエベ 2024年秋冬ウィメンズコレクションにて披露されたメロンのクラッチバッグに緻密なビーズ刺繍が施されていく様子や、耐久度の検査に使う機械と検査結果、職人たちが使用しているレザーのツールボックスも展示。普段は見ることのできないロエベのクリエーションの世界を体感することができる。スタジオジブリやスナ・フジタの世界に没入
インタラクティブな部屋では、ロエベにインスピレーションを与えた想像力の世界へと没入できる空間を用意。たとえば、『千と千尋の神隠し』や『となりのトトロ』のカプセルコレクションを展開したスタジオジブリの世界を表現したスペースには、『ハウルの動く城』の劇中の場面を表現したケープや、ブラックのフェザーに覆われたハウルのウェア、トトロのニットなどを展示。空間いっぱいに配置されたスクリーンには映画の映像が投影されており、トトロを思わせるふんわりとした毛並みのオブジェも設置されている。
また、ハウルの“城”をレザーで象った巨大なオブジェにも注目だ。カプセルコレクションにて展開された「ハウルの動く城 バッグ」をダイナミックに拡大したもので、ロエベを象徴するドーナツチェーンや「ハンモック」バッグのパーツ、「パズル」バッグなど、アイコニックな要素を随所に見て取ることができる。
これまで3度にわたってコラボレートしてきた陶芸ユニット「スナ・フジタ」の織りなす世界観を楽しめるスペースも登場。壁面にいくつもの穴が施されており、のぞき込むと愛らしい動物たちをモチーフにしたロエベのレザーグッズやスナ・フジタの陶芸作品を目にすることができる。この他、2021年にコラボレーションしたチャールズ・ヴォイジー、2021年秋冬メンズコレクション・ウィメンズコレクションに着想をもたらしたジョー・ブレイナード、2020年にカプセルコレクションを発表したケン・プライスと、これまでにロエベがコラボレートしたアーティストやデザイナーの世界観をそれぞれ表現した空間も登場する。
ジョナサン・アンダーソンの手掛けたルック54体が集結
ジョナサン・アンダーソンがクリエイティブ ディレクターとして初めて手掛けた2015年春夏コレクションから、現在に至るまでのメンズ&ウィメンズコレクションから54体のルックを集めた空間も圧巻。彫刻的なフォルムが目を引くピースや、プレイフルなトロンプルイユデザイン、繊細な装飾を施したアートピースのようなルックなどがずらりと並ぶ。
ミラーの破片を並べたロエベ 2016年春夏ウィメンズコレクションのドレスや、タブレット端末のスクリーンが身頃を埋め尽くすロエベ 2023年春夏メンズコレクションのスクリーン コート、柔らかなフローラルパターンのドレスをクリノリンで立体的に仕上げたロエベ 2025年春夏ウィメンズコレクションのドレスなど、多彩なクリエイティビティを感じられるコレクションピースが勢揃い。
眺めているだけで心躍るような空間となっている。
ロエベ初のレディ トゥ ウェアやビヨンセの衣装が登場
ロエベの歴史を辿ることのできる空間には、ロエベの創業当時に職人たちが革小物を作る際に使用していた工具や、1920年代に登場した刺繍のバッグ、1950年代にハリウッドスターの衣装を手がけるようになったロエベのグランビア店に訪れた俳優たちのサインが連なる来客名簿など、貴重な資料が目白押し。建築模型や、アーカイブ写真・広告、時代の精神を象徴するパブロ・ピカソやペドロ・アルモドバルの作品もあわせて展示する。さらに、1965年に披露されたロエベ初のレディ トゥ ウェアや、1972年に発表されたロエベ初のフレグランスも目にすることができる。
また、2013年にクリエイティブ ディレクターに就任し、2025年3月に退任を発表したジョナサン・アンダーソンの象徴的なアイテムとして、「パズル」バッグや「パウラズイビザ」のカプセルコレクションにて展開された独特なフォルムのサングラスも展示。そのほか、アンセア・ハミルトンのハンドペイントが施された、カーフスキンの《Giant Pumpkin No. 6》も紹介している。
加えて、ビヨンセが2023年のルネッサンス・ワールド・ツアーで着用したロエベのカスタムウェアや、リアーナの衣装、2024年メットガラを彩った衣装も登場。なお、ビヨンセの衣装は、ロエベ2022秋冬ウィメンズコレクションがデザインのインスピレーション源となっている。
日本の作家とのコラボを紹介する特別展示も
東京での開催を祝してロエベと日本の作家とのコラボレーションや文化プロジェクトを紹介する特別展示も登場。職人技を感じられるアートピースを集めた会場内にて、「ロエベ財団 クラフトプライズ」のファイナリストである四代田辺竹雲斎と渡部萌、2019年の大賞受賞者である石塚源太、そしてミラノサローネ国際家具見本市の展示でコラボレーションをおこなったARKO、松本破風、米澤二郎といった作家たちの作品を展示する。胡桃の木の樹皮を使ったオブジェや、漆を用いた有機的な造形のオブジェなどを目にすることができる。
加えて、京都で400年以上にわたり茶の湯釜を作り続けてきた、大西家のドキュメンタリー映像を上映。16代 大西清右衛門が手掛けた「四方覆垂釜」と合わせて、鑑賞することができる。また、2023年のチャイニーズモノクローム コレクションにインスピレーションを与えた明・清時代の鮮やかな単色陶磁器や、ミラノサローネで発表されたブランケット、バスケット、ウィーブズ、チェア、栗のロースターなどのアートプロジェクトを展示する。
ギフトショップで展覧会限定グッズを販売
会場に隣接したギフトショップでは、ロエベのレザーグッズやロエベ パルファムのフレグランス、ボディケアコスメ、アートブック等を販売する他、「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」限定グッズを販売。注目は、ミニ・スモール・ミディアム・ラージの4サイズで展開される「ハンモック」限定バッグだ。
柔らかなピンク、もしくはブラウンカラーをまとって登場する。なお、コンパクトなミニサイズは通常展開の無いサイズとなる。
また、チャーミングなレザーチャームも限定発売。柔らかなフェルトの「ハンモック」を装飾したレザーチャームや、桜の花をかたどったレザーチャームが揃う。
加えて、展示にも登場したレザー製のツールバッグを大小2サイズで販売する他、展覧会ビジュアルをフィーチャーしたTシャツやギフトカード、ノートを展開。ハンドタオルは3種類の絵柄を揃え、パームツリーを描いた陽気な風景のモチーフやブルーの鳥、犬の刺繍デザインを用意する。
【詳細】
展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」
開催期間:2025年3月29日(土)~5月11日(日)
時間:9:00~20:00(最終入場時間 19:00)
住所:東京都渋⾕区神宮前6-35-6
※入場無料(予約制)
<チケット予約>
◾️3月29日(土)〜4月18日(金)入場チケット
予約開始日時:2025年3月17日(月)18:00〜
◾️4月19日(土)〜5月11日(日)入場チケット
予約開始日時:4月11日(金)18:00〜
※下記URLより要予約:https://liff.line.me/1572811923-DLbqnmWq
<限定アイテム例>
・ハンモックバッグ ミニ 320.100円 / コンパクト 421,300円 / スモール 437,800円
・ツールボックス スモール 247,500円 / ミディアム 330,000円
・ハンモック チャーム 79,200円
【問い合わせ先】
ロエベ ジャパン クライアントサービス
TEL:03-6215-6116