ジョウタロウ サイトウ 25-26年秋冬コレクション、ダークな世界に咲き誇る花
ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)の2025-26年秋冬コレクションが、2025年3月13日(木)に発表された。
「ダークロマンティック」な着物スタイル
「ダークロマンティック」をテーマに掲げる今季は、グレーや濃紺、ブラックといったダークカラーを基調に、目を奪う花模様をあしらったデザインが散見された。伝統的な着物に現代的な感覚をプラスした、新たな着物スタイルを提案していく。
柄と空白によるコントラスト
印象的なのは、着物や帯、羽織などあらゆるアイテムに共通する柄の間の取り方。花が咲き誇る大胆な総柄も見られたが、花や掠れた格子模様のあいだに計算された「空白」を配した生地が度々披露されている。
中には広い空間の中にぽつんと花の模様が浮かび上がるような着物も。模様部分と空白が絶妙なコントラストを生み、視線を自然に引き込みながら、柄そのものの美しさを際立たせている。また、モノトーンで表現された大ぶりの花柄は、静謐さと力強さを併せ持ち、シックな雰囲気をもたらした。
菱形模様×レオパード柄、伝統と現代の出会い
メンズ・ウィメンズ共に登場したレオパード柄の着物は、伝統と現代の融合を特に象徴するピースだ。整然と並ぶ横菱模様の上に、レオパード柄を重ねたこのデザインは、前述した「空白」を活かして、洗練された印象に。レオパード柄は、グラデーションを描くように粒の大きさを変化させており、本来ワイルドなモチーフを上品に着物へ落とし込んでいる。
きらめく帯や半衿も
エレガントな着物たちに幻想的なアクセントを添えるのは、キラキラと光る箔モールでつくられた帯や半衿、パールのような装飾をあしらった帯紐など。チェックやギザギザ模様の帯と同デザインのクラッチバッグ、サコッシュも登場し、着物スタイルをより現代的で自由なものに昇華した。
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