トム ブラウン ニューヨーク 2016年秋冬ウィメンズコレクション - 公園の貴婦人は紳士服を纏って
トム ブラウン ニューヨーク(THOM BROWNE. NEW YORK)の2016-17年秋冬ウィメンズコレクションは、世界恐慌時代のニューヨーク、ワシントン・スクエア公園が舞台。近くのタウンハウスで行われているパーティから公園に抜け出し、散歩を楽しむ貴婦人の様子が、ブランド独自のフィルターを介し表現される。
ショーは、2人のメンズモデルの登場とともに幕を切った。1人はリードに繋がれたペブルグレインレザーで作られた車輪のついた犬と歩き、もう1人は傘を持ちながら公園を歩いてベンチに座る。それが暗喩であったかのように、ウィメンズのワードローブも男性的なテーラリングを再解釈したものが中心だ。
例えば、ジャケットというワンアイテムが、巻きスカートやドレスに姿を変えている。コートやシャツと組み合わせれば、アシンメトリーなシルエットが印象的なオールインワンアイテムになり、均整のとれたメンズアイテムが、時には切り取られ、時には合体し、女性の魅力を引き立てる“婦人服”へと昇華されている。
素材には、スーツに良く使用されるキャバルリーツイルやウールメルトン、ミリタリーカシミア、春夏スーツに使われる軽めの素材、ウールフレスコを採用。