シャネル・ネクサス・ホールで福島第一原発を捉えた写真展 - 外国人アーティストが継続的に観た福島
シャネル(CHANEL)銀座にあるアートギャラリー、シャネル・ネクサス・ホールにてカルロス アイエスタとギョーム ブレッションによる共同写真展「Retrace our Steps – ある日人々が消えた街」が開催。
今もなお記憶に忌々しく残る東日本大震災と福島第一原発事故。この事故がもたらした終わりの見えない状況に、写真家のカルロスとギョームが向かい合った。外国人から見た震災とは、そしてそこにある‟リアル”とは…。
開催前の写真展へ足を運んだファッションプレス。展示作品と絡めて、本展をレポートする。
■入り口は一つ、出口も一つ。
会場は格子状の金網やアクリル壁で仕切られ、5つのエリアに分かれている。
そこに込められたのは‟入ってはいけない場所の区切りをつけたかった”というデザインコンセプト。
一つひとつのスポットには、「光影」「悪夢」「不穏な自然」「パックショット」「回顧」というテーマに添った作品が並んでいる。
■自然の持つパワーを示す「不穏な自然」
入り口を抜けると、まず待ち受けるのは「不穏な自然」シリーズ。あの事故から約5年の年月が経ち、福島第一原発周辺はどのようになっているのか。