ディオール 2017年クルーズコレクション - 新しさへの探求心が冒険へと導く
ディオール(Dior)は、2017年リゾートコレクションをイギリスで発表した。会場は、1954年と1958年と2度にわたり、メゾンがショーを行ったブレナム宮殿。
インスピレーション源となったのは、戦後の上流階級の服装、そしてその時代に充満していた熱狂と、旅行・新しい発見への欲求である。ムッシュ・ディオールのアーカイブ作品から抽出されたフランスカルチャーが、イギリス文化や風景、そして世界各国のプリント・色柄と共鳴し合い、優雅な‟ファッションの旅”を繰り広げる。
狩猟やその絵画的情景を示唆するモチーフが、膝丈スカートやクルーネックトップスを彩り、イギリスの田舎の様子を表現。パフスリーブドレスやジャケットは、鮮やかなルージュカラーで染め上げられ、狩人たちの衣装を思わせる。
素朴なツイード、田舎風のポプリ、乗馬シーンを描いたジャカードが、透かしを施したスエード、アジアのシルク、アフリカ風のプリント・織り模様と混ざり合い、文化的融合を遂げている。
ディオールの身体を数字の8の字のように見たてた「バー」のフォルムは分解。
ペプラムがウエストを覆い、デイドレスにはドレープを添えた。