2016年6月18日 19:30
「カリエール展」東京・西新宿で - フランス象徴主義の代表的画家、セピア色の画面に神秘的な世界を描く
「カリエール展」が、東京・新宿にある、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催される。会期は、2016年9月10日(土)から11月20日(日)まで。
19世紀のフランス象徴主義を代表する画家、ウジェーヌ・カリエール。セピア色の画面に神秘的に浮かび上がる人物や母子像、身の回りで繰り広げられる日常の光景などが代表的だ。
カリエールの没後110年という区切りの年である2016年に開催される本展では、彼のひ孫でカリエールの『カタログ・レゾネ(全作品集)』の編集者である、美術史家ヴェロニク・ノラ=ミランが全面協力。個人の所蔵作品および、油彩画を中心に約80点を紹介する。
展示構成は、4つのチャプターに分け、彼の半生を時系列的におったもの。初期から1885年頃までを展示するチャプターでは、普仏戦争が終わった1871年から、1885年に《病気の子ども》などの作品がサロンで3等賞を受賞し、国家買い上げとなった時期までが紐解かれている。
「晩年」と名付けられた1900年頃から1906年までの作品を展示するチャプターでは、パリで万国博覧会が開催され、パヴィリオンのためのポスターを手がけ同時開催の「フランス絵画100年展」