「竹久夢二 本からはじまるメッセージ 展」ブックデザイナー&詩人、夢二の2つの顔に迫る
「竹久夢二 本からはじまるメッセージ 展」が、竹久夢二美術館にて開催される。期間は2016年9月30日(金)から12月25日(日)まで。
竹久夢二は、大正から昭和初期にかけて活躍した画家で、作家の書籍を数多く装幀すると同時に、自身も著書を出版して個性溢れる意匠で本を彩り、ブックデザイナーとして才能を発揮した人物。また、詩人としても魅力溢れる存在であり、絵画作品と同様にロマンチックな情趣に満ちた夢二の詩歌は、著書で編んだ詩集や少女向けの雑誌などでも親しまれた。
ブックデザイナーとして、そして詩人として、2つの顔をもつ竹久夢二。本展では、その双方に注目し、彼の美の世界とメッセージに迫る。
夢二は、画家の仕事と並行しブックデザイナーとして『夜の露台』など自身の著書をはじめ、『お伽パラダイス』や『地獄』など300冊以上の書物装幀を手掛けた。表紙・函・見返し・扉……数々の意匠を手掛け、本の美しさを追求した彼の作品から100点を紹介する。
一方、詩人としての夢二の作品からは80点を展示。乙女向けに書かれた『見知らぬ人へ』は、詩と挿絵のどちらもが雑誌『少女世界』に寄稿された作品だ。“詩人画家” として詩と絵を融合した彼の独自の世界が感じられるだろう。