2016年10月22日 22:45
ミントデザインズ 2017春夏コレクション - 退廃的ムードが引き出す、新たなフェミニニティ
ミントデザインズ(mintdesigns)の2017年春夏コレクションが、2016年10月19日(水)、東京・恵比寿にあるリキッドルームで発表。“SUBWAY”というテーマにふわさしい、暗くひんやりとした空気の中、一体どんなワードローブが披露されるのか、会場が高揚感に包まれる。
共通するエッセンスは、靴紐のように洋服を編み上げているレースたち。腰から裾にかけて大きくレースアップされているものから、ポケットに当たる部分の切り込みだけ編み上げているもの、靴をぐるぐる巻きにしているものまで、幅広い表現で洋服に変化を加えていた。
テーマを反映しているのだろうか、生地の重さが絶妙に操作されているものが多い。一見すると透け感のあるシースルー素材のように思えるファブリックも、動きを加えた時にあまり肌の色が出てきていない。それとは対照的な軽い生地は、柄の重なりが生まれるようにレイヤードされ、光が通過する分量を、きっちりと計算したバランスが組まれている。
特にも興味深い、“重ね着”は、ワンピースのようなロングトップスに、軽やかなパンツを合わせたもの。
ある時はパンツにネオンカラーを加え、透けて見える色合いに目が眩み、またある時は、パンツのブラックが下から土台となり、トップスの軽快さを引き立てていた。