「ランス美術館展」東京新宿で- 17世紀から現代までのフランス絵画を展望、日本初公開の藤田嗣治作品も
展覧会「ランス美術館展」が、東京・新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催される。会期は2017年4月22日(土)から6月25日(日)まで。
本展は、16世紀のルネサンスから21世紀の現代アートまで幅広い所蔵品を有し、フランス絵画の宝庫として知られるランス美術館のコレクションを紹介する展覧会。時代ごとに4つの章に分けられ、本展を鑑賞すればフランス絵画の歴史を一望して知ることができる。
第1章国王たちの時代
イタリアやフランドルの影響を受けていたフランス美術が、しだいに独自の様式を確立するようになった時代を紹介。17世紀のルイ14世治で築かれた豪華絢爛なバロック様式と、18世紀のルイ15世治下で発展した優美なロココ様式から、貴族の肖像画などの絵画が展示される。
第2章近代の幕開けを告げる革命の中から
1789年のフランス革命で没落した貴族の芸術の代わりに、知的な新古典主義が登場する。その後、新古典主義に対抗する形で、自由な表現を求めたロマン主義が出現。
ここでは、新古典主義の巨匠ジャック=ルイ・ダヴィッドの作品や、写実主義の画家ギュスターヴ・クールベの作品などが展示される。