映画『人類遺産』世界70ヶ所以上の“廃墟”を圧倒的な映像美で
映画『人類遺産』が2017年3月4日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。
かつて人間の手によって作られ利用され、やがて人間の都合で放置され朽ちてゆく世界中の「廃墟」。本作では劇中に人物が登場しないという世界観の中で、撮影期間4年をかけて巡った、世界70ヶ所以上もの「廃墟」の数々が映し出される。
人々の健康を支えた病院や、高度成長期を支えたマンモス団地、壮大な建造物は朽ちて風が吹きすさび、子供たちの楽園だったテーマパークは、海の波に飲まれている。誰もいない風景に、まるでその場にいるかのような臨場感と不思議な生命力を感じさせられる。ポスタービジュアルでは、かつては木々が生い茂り人々が行き交っていた一本道を連想させる光景も切り取られており、美しい絵画のような独特な雰囲気を醸しだしている。
また、予告ではアメリカ・インディアナ州の荘厳なメソジスト教会から始まり、約30年前の大雨で湖底に水没し近年の干ばつに寄って奇跡的にその全貌を現したアルゼンチンのヴィラ・エペクエンの町並みや、アメリカ東海岸を襲ったハリケーンにより海へと崩落した巨大なローラーコースターなどが公開されている。