「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」が大丸ミュージアム<京都>で、戦地でのスケッチや妖怪画130点以上
日本を代表する漫画家・水木しげるの人間像と人生に迫る展覧会「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」が大丸ミュージアム<京都>で開催される。開催期間は、2017年4月26日(水)から5月8日(月)まで。
水木しげるは「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」など、多くのヒット作を生み出した漫画家としてだけでなく、作品を通じて妖怪文化を広めた妖怪研究家でもあった。戦争で片腕を失い、復員後は貧困に苦しむなどその生涯は波乱にみちていたが、大戦をはさんだ激動の時代を生き抜いた彼が遺した作品や言葉は、独特のユーモアと示唆に富んでおり、多くの人を魅了し続けている。
同展では、人間・水木しげるが遺したものを徹底的に振り返える。少年時代から従軍時代、妖怪研究家として活躍した時代まで、130点以上もの作品が集結。少年期の習作、戦地で描いたスケッチ、貸本時代からの貴重な漫画や妖怪画の原稿などからは、卓越した画力とメッセージ性がうかがえる。
また、その人生経験に裏打ちされた独自の哲学が読み取れる名言の紹介や、作品が生み出された書斎の再現、愛用していた私物や世界中で収集した妖怪・精霊像コレクションも展開される。
さらに布枝夫人へのインタビュー映像や家族との写真などを通じて、水木しげるが追い求めた「本当の幸福とは何か」