メゾン マルジェラ 2017年秋冬コレクション - 見えないものを露わにし浮かび上がらせる洋服の本質
メゾン マルジェラ(Maison Margiela)は、パリ・ファッション・ウィーク2日目の2017年3月1日(水)に2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
オートクチュール「アーティザナルコレクション」のエッセンスをプレタポルテとして表現するクリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノであるが、今季は皮をむく・はぎ取るという意味を持つ「デコルティケ」の手法で、洋服そのものの本質を突く。
本来目立たないはずのシーム、スレットといった洋服のパーツや輪郭を際立たせ、本来隠れている裏地や構造を明らかにする。チェック柄の裏地のトレンチコート、オーバーサイズコート、ロングドレスといったオーセンティックなアイテムは、表面的なものはそぎ落とすようにカットアウトされ(時にカットアウトした上からオーガンザを充てて)内側の構造を立体的にみえるようにデザインされた。インに差し込んだエレガンスなドレスなどは、美しいプリントと色彩がアウターの上から判別することができ、より一層フェミニニティで魅力的に映る。
そして、2つのものを繋ぎ合わせる「スプライシング」という手法も特徴的だ。ただただ異なるもの同士をパッチワークするのではなく、異なる時代・キャラクターのものを共存させる。例えば、40年代をイメージしたデイドレスに、その下着となるランジェリードレスを合わせ、パーツは全て幾何学的に配置する。
それがバイアスカットで仕立てものとストレートカットで仕立てたもののマッチングであれば、ドレスの上に波打つようにドレープが生まれより表情に深みが増している。
そして、今季もう一つ投下されたのは「デクタージュ」法。切り抜くという意味を持つこの手法は、主にデニムパンツなどに用いられポケットを切り取るように仕上げた。ベースとなるデニムパンツは、コレクションのキーワードの一つである1940~50年代ミューズ マリリン・モンローが着用したものをイメージしており、ハイウエストとヒップにフィットとしたサイズ感が古き良きアメリカンスタイルを思わせる。
マリリンの影響はプリントになっても登場。彼女の顔をスクリーンプリントし、さらに引き延ばしてドット柄にみせてカットソーなどにあしらっている。そのスクリーンプリントの上から、輝くドット刺繍を配したオーガンザをかましたドレスは、異なる性格のドットが重なり合い幻想的でユニークに映る。
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