「レオナルド×ミケランジェロ展」三菱一号館美術館で開催 - 2人の天才が描く、日本初含む65点を展示
「レオナルド×ミケランジェロ展」が三菱一号館美術館で開催される。期間は2017年6月17日(土)から9月24日(日)まで。
ルネサンスの巨匠、レオナルドとミケランジェロ
15世紀イタリアで画家として才能を発揮し、建築、科学、解剖学の分野にまで関心を広げ「万能人」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。一方で、10代から頭角を現し「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。
彼らが生きたのは、古代ギリシア・ローマの古典文芸復興を目指す運動としてイタリアで開花したルネサンス。「自然」をあるがままに再現するため、解剖学に基づいた人体の把握、遠近法に則った奥行きや立体感、陰影法に忠実な表現といった基本的な規則が順守されていた時代だ。
また、この頃は「自然を母とし、素描を父とすると、建築、彫刻、絵画の三姉妹がいる」という関係が強調されていた。自然に則してデッサンすることは各芸術の基本中の基本であり、決して軽んじることはできないもの。
そして2人は、芸術家の力量を示す上で最も重要とされる、その素描に秀でていたと言われる。
本展は、2人の天才を対比させる日本初の展覧会。稀少な素描はもちろんのこと、油彩画、手稿、書簡など、トリノ王立図書館やカーサ・ブオナローティ所蔵品を中心に、日本初公開を含むおよそ65点を紹介する。