「和硝子の世界」展が岐阜・飛騨高山で開催、着物や西陣織の帯を封じ込めたガラスアートを町家空間で
和硝子の新作を展示する、展覧会「和硝子の世界」が岐阜県・飛騨 高山町家「惣四郎」で2017年4月14日(金)から5月14日(日)まで開催。入場は無料だ。
和硝子は、京友禅の着物や西陣織の帯そのものをガラスに封じ込めたガラスアート。「着物」や「帯」は、日本の伝統技術で作られた美術作品であるが、近年着物を着る機会が少なくなっているため、職人の仕事が減り、技術を伝承することがとても難しくなっている。その現状から、“何百年・何千年も受け継がれた職人の技術を伝承することができないか”と考え、生まれたのが和硝子である。
本展では、日本の古都としての華やかさを競うように生き続けた京着物と和ガラス「華 - HANAYAKA -」のほか、織物等の入手が困難な厳しい自然の中で綿や麻を糸にして織り、それを自分の手で染めることで生まれたという飛騨さしこ「清 - KIYOI -」が展示される。
会場は、古民家再生プロジェクトとして古民家を改修し、多目的に活用している株式会社 東海・ビルドが運営する高山町家「惣四郎」。最高の建築技術で改修された情緒あふれる町家空間と、和硝子が絶妙に掛け合わされた雅で贅沢なアート空間を五感で楽しみたい。