日本初のオットー・ネーベル回顧展が京都で開催 - シャガール、カンディンスキーらの作品もあわせて紹介
オットー・ネーベル日本初の回顧展が、東京・渋谷での展示に続き、2018年4月28日(土)から6月24日(日)まで京都文化博物館にて開催される。
画家、版画家、さらには著述家などマルチな顔を持つオットー・ネーベル(1892〜1973)。本展は、彼が後半生を過ごしたスイス・ベルンに位置するオットー・ネーベル財団の全面的な協力を得て実現した。彼のバリエーション豊かな作品が一堂に会するだけでなく、クレーやカンディンスキー、シャガールなど同時代の画家たちの作品もあわせて紹介。ネーベルが様々な画風を実験的に取り入れながら独自の様式を確立していく過程に迫る。
好奇心旺盛なネーベルが画家になるまで
ベルリンに生まれ育ち、若き頃から好奇心旺盛だったネーベルは、学生時代は建築を専門に学び、のちに演劇学校にも通っていたという。そんな彼が画家の世界に踏みだす前、人生における大きな出会いがあった。それが、ワイマールにあるバウハウスで一緒になったパウル・クレーとワシリー・カンディンスキーだ。
ネーベルは彼らの作品から多大な影響を受け、生涯にわたる友情を育むこととなる。
ネーベルは1919年、画家になろうと決意。