「怖い絵」展が兵庫&東京で開催 - 約80点の西洋絵画・版画における“恐怖”を紐解く
「怖い絵」展が、兵庫県立美術館で2017年7月22日(土)から9月18日(月・祝)まで、上野の森美術館で10月7日(土)から12月17日(日)まで開催される。
テーマは「恐怖」。本展では、視覚的な怖さだけでなく、隠された背景を知ることで判明する恐怖を約80点の西洋絵画・版画の中で紐解いていく。“この絵はなぜ怖いのか?”その疑問の答えを探る場でもある、今までになかった新たな視点で作品に触れられる展覧会だ。
中野京子著書シリーズ『怖い絵』をもとに
本展は、作家・ドイツ文学者の中野京子によるベストセラー『怖い絵』というシリーズ化された書籍の刊行10周年を記念して開催される。著書でも紹介されたポール・ドラローシュの《レディ・ジェーン・グレイの処刑》、ハーバート・ジェイムズ・ドレイパーの《オデュッセウスとセイレーン》などの作品が、展覧会を通してよりダイナミックに表現される。
展覧会へ足を運ぶ人に向けて、本記事では“この絵がなぜ怖いのか”を中野京子の解説を紹介する。知るからこそ見える恐怖の世界。
ぜひ予習して臨んでほしい。
ポール・ドラローシュ《レディ・ジェーン・グレイの処刑》
本展の注目作品である《レディ・ジェーン・グレイの処刑》。