くらし情報『特別展『歌麿大作「深川の雪」と「吉原の花」―138年ぶりの夢の再会―』神奈川・岡田美術館で開催』

特別展『歌麿大作「深川の雪」と「吉原の花」―138年ぶりの夢の再会―』神奈川・岡田美術館で開催

大作「吉原の花」22年ぶりの来日
今から22年前の平成7年(1995)に、千葉市美術館が開催した「喜多川歌麿展」で展示された三部作の一つ「吉原の花」。今回の里帰りは、明治期に日本から出て以来2度目となるもので、日本で「深川の雪」とともに展示されるのは138年ぶりのこととなる。

最大級の肉筆浮世絵の迫力を体感
「雪月花」三部作で特筆すべきは、各作品の大きさだ。一番大きな「深川の雪」で、縦約2m×横約3.4m。他の2作品も大画面で、浮世絵史上最大級の掛軸画といえる大きさを誇る。屏風クラスの大きさであるにも関わらず、なぜ掛軸として描かれたのか、あるいはどこに掛けることを想定して発注されたのかなど、三部作をめぐる謎は未だ明かされていない。本展に訪れた際は、実際に絵の前に立ち、その大画面の迫力に圧倒される体験を是非楽しんでほしい。

歌麿美人の変遷をたどる
歌麿といえば、浮世絵界を代表する美人画絵師。
生涯をかけて新しい表現に挑戦し続け、江戸の人々から強い支持を集めた画家であったという。今回展示される「雪月花」三部作の登場人物は女性が大半を占めており、「吉原の花」が最多で52人、次いで「深川の雪」

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