エマニュエル・ソーニエ展、銀座メゾンエルメス フォーラムで - 現代人を刺激する美しい彫刻作品
エルメス(HERMÈS)財団は、「ATM tempo I/II/III セロニアス・モンクに捧ぐ」 エマニュエル・ソーニエ展を、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催。会期は2017年7月14日(金)から10月31日(火)まで。
パリ出身の彫刻家、エマニュエル・ソーニエ。彼のオブジェは、ガラスやインク、アスファルトなど日常的かつ無機質なもので構成され、コンテンポラリーなミニマムさを纏っている。教育者としても活躍するマニュエルは、アカデミックで純粋な美術表現に裏打ちされた”美”を作り出す一方で、その作品は社会と密接に結びついた緊張感を漂わせている。
ガラスに水や黒いインクを満たしたオブジェは、その無駄のない造形や作品が持つ静寂さが、とても美しい。しかしそれと同時にそれは、抽象的でありながらも、まるで現代人が抱える閉塞感や脆さを表しているよう。エマニュエルの作品は、私たちを魅了しながらも、刺激し、不安定な気持ちにさせる。
本展では、2月にパリのパレ・ド・トーキョーで開催されたソーニエの個展「Black Dancing」から発展し、ジャズ・ピアニストであるセロニアス・モンクへのオマージュとして構想された。