映画『ゲット・アウト』黒人差別がテーマの“社会派スリラー”、監督ジョーダン・ピールにインタビュー
のジョーダン・ピールだ。
長らくコメディアンとして活躍し、自身のお笑いネタでも人種をテーマにしたものを発表しているジョーダン。監督デビュー作となる『ゲット・アウト』では、社会問題と自身が長年ファンだというホラー・スリラーというジャンルをかけ合わせた。社会批評や風刺、じわじわと来る恐怖、さらにコメディーに通じるユーモアも折り混ぜた“社会派スリラー”となっている。
また本作は、アメリカのニューヨークで黒人と白人の間に生まれた彼の個人的な経験にもインスパイアされている。アメリカに見られる人種への向き合い方、そして無意識な偏見がリアルに描かれた。そんなジョーダン・ピールに『ゲット・アウト』について話を聞いた。
『ゲットアウト』を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
本作はスリラー・ホラーというジャンルに、私独自の声を与えることで貢献したいという思いから生まれたものです。私の本当の恐怖やこれまで経験してきた問題が反映されていて、様々なテーマを含んでいます。アメリカの人種への向き合い方や、無関心という概念、そして無関心であり続けたら人間は残虐な行為が起こっていても傍観してしまう、ということについて描きました。