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アンテプリマ 2018年春夏 - スズランのように可憐に、ハローキティも祝う25周年記念ショー

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アンテプリマ 2018年春夏 - スズランのように可憐に、ハローキティも祝う25周年記念ショー

アンテプリマ(ANTEPRIMA)の2018年春夏コレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク2日目の2017年9月21日(木)に発表された。

2018年で25周年を迎える、アンテプリマが選んだテーマは「Re:LOOK」。エレガンスを基軸としながらも、ほんの一さじのアレンジでスタンダードから離れた個性を打ち出してきたブランド。アニバーサリーイヤーを迎える今季もこのスタンスを尊重し、優しく力強いモードを打ち出している。

アイコンに据えたのはスズランの花。高貴の象徴としても用いられているこの花をプリントにおこした。花が持つ本来の魅力を引き出すように、黒地にホワイトカラーで生き生きとした姿を描き、ドレスを作り出している。柔らかさと心地よさを基準に選ばれたテキスタイルは、流れるように揺らめき、安らぎを届けてくれる。


アンチスタンダード、このアンテプリマスタイルを作り出すのは、アシンメトリーなフォルムだろう。裾はどちらか一辺が長いイレギュラーな形で、アームはワンショルダーのものが多い。

ディテールを見ても、ウエストの一部分にプリーツスカートのアタッチが取り付けられたり、部分的にくりぬかれていたり、身体を横切るよう斜めにギャザーが配されたりしている。

また、新鮮さでいえば、トランスペアレントな素材、ミラー素材の起用が挙げられる。色柄違いで登場したレインコートは、その透明度を利用して、インナーウェアを透けて見せる粋な活躍。今季のアイコンであるスズランは、ミラー素材のイヤリングになってコーディネートされていた。

アンテプリマ25周年、デザイナー荻野いづみにインタビュー
アンテプリマ25周年を記念するアニバーサリーショーには、サンリオの人気キャラクター・ハローキティもサプライズ登場し、祝福ムード。最新コレクションからレインコートをピックアップしておめかしし、新作ローズゴールドカラーのワイヤーバッグをもって駆けつけた。
ショーを終えた荻野いづみに、今季の感想と今後の目標について話を聞いた。

Q.アニバーサリーを記念する特別なショーとなったと思いますが、今季を終えた感想を教えてください。

過去に行ったことの中から、楽しかったことだけを思い出して作り上げたコレクションです。今季はとても良かったかなと思っています。Q.ずばり今季のテーマは何でしょう?

スズランの花をテーマとして挙げました。これは、スズランの持つ幸せの再来であるとか、可憐なところが、アンテプリマととてもフィックスするところがあったためです。色彩は、1950年代のカラーも意識しました。

また、今年はトリエンナーレにも足を運びましたし、ベネチアやハワイにも訪れ、アートシーンに触れてきました。
そういった経験から、アーティスティックな雰囲気をディスコンストラクションなフォルムなどで、コレクションに落とし込んでいきました。

Q.25年間大切にしてきたものと今後の目標を教えてください。

エレガントをキープしつつ、だけど普通でありたくないというのが私のテーマです。やはりアンテプリマのアイコンと言えば、ワイヤーバッグ。今季はフィナーレにワイヤーバッグを登場させました。プラスチックマテリアルを編むという技術に注目していただいておりますので、今後もこのアイコンを育てるよう、もっとワイヤーバッグを極めていきたいと思っています。

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