エトロ 2018年春夏コレクション - 「生命の樹」をテーマにメンズ&ウィメンズ初の合同ショー
エトロ(ETRO)は、50周年を記念してメンズ・ウィメンズ合同ショーを開催。ミラノ・ファッション・ウィーク3日目の2017年9月22日(金)に、2018年春夏コレクションを発表した。テーマは、生命の樹を意味する「The Tree of Life」。
家族経営のファッションハウスであるエトロ。ヴェロニカとキーン、兄と妹が家族が手と手を取り合って紡ぐ最新コレクションは、彼らの父親が若くして旅したインドからインスピレーションを得た。エトロのアイコン・ペイズリー柄がエキゾチックなカルチャーと交わり、新たな局面を追求するシーズン。
メンズ・ウィメンズ同時発発表の記念すべきショーは、両者のモデルがランダムに入り乱れ、右から左からランウェイをまんべんなく闊歩する斬新な演出である。
序盤は純粋さを象徴する白の装いから。
ホワイトの顔料で特徴的な模様を描いたドレス、クリーム・アイボリーと同系色のグラデーションドレスなどが並んだ。蕾からゆっくりと花開くように、白いキャンバスにマスタードやイエローの差し色が施され、時の流れとともに、バイオレット、エメラルドグリーン、サーモン…といった色彩が顔を出す。
頭角を現すアジアのカルチャー。ペイズリーと花模様をプリントしたシルクトップスは、チュニックのようなフォルムで異文化を主張。異素材をパッチワークしたウェアはカフタンのようであり、輝くゴールド、艶めくエメラルド。そういったジュエルで作られたピアスはシャンデリアのような存在感で、インドの王族をも思わせる。
メンズ・ウィメンズ同時発表の醍醐味として、ジェンダーレスで提案されたルックも存在した。プリーツを配したコットンのジョッパーズパンツやワイドシルエットなパンツ。
ウィメンズのパジャマシャツもパンツのセットアップで提案され、男性スーツ顔負けのクラシックなスタイルへと昇華している。
男性服もこれの影響であろうか、斬新な佇まいに。力強いテーラリングを感じるブレザーやスモーキングジャケットも、渦をまくようにサイケデリックな模様が敷き詰められモダンに。合わせたタイには、ペイズリー型ジュエルを合わせ個性的なコーディネートを表現している。
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