東京駅日本橋口前に「トウキョウトーチ」高さ390mトーチタワー&大規模広場含む新街区が27年度誕生
東京駅日本橋口前の大規模再開発により新街区「トウキョウトーチ(TOKYO TORCH)」が2027年度に誕生。街区内には、東京の新たなランドマークになるといわれる高さ約390mの超高層タワー「トーチタワー(Torch Tower)」、オフィスメインの高層ビル「常盤橋タワー」、そして東京駅前の新たな顔となる約7,000㎡の大規模広場などが整備される。
事業期間10年超、東京駅日本橋口前が生まれ変わる
「トウキョウトーチ」は、これまで三菱地所が「東京駅前常盤橋プロジェクト」として進行していた、東京駅周辺で最大となる敷地面積に、10年超の事業期間をかけてビル4棟を建設する大規模複合再開発。
4棟のビルのうち、地上37階・地下5階のA棟=「常盤橋タワー」が2021年6月末の竣工予定で最も早い。続いて、下水道局棟のD棟が2022年に竣工を迎え、続いて地下5階・地上61階のメインタワーであるB棟=「トーチタワー」、大規模広場の地下に建設されるC棟が、2027年度に竣工する。
「トーチタワー」は展望施設、国際級ホテル、大規模ホールを内包
高さ350m超を誇る地上63階、地下4階の「トーチタワー」には、都心最高層クラスの展望施設、国際級ホテル、大規模ホールを整備する。
都心の風景を眼下に望む展望施設&国際級ホテル
62階および屋上階に位置する展望施設からは、都心を眼下に、遠く富士山を望むことができる。また、57階から61階までに位置する国際級ホテルもまた、圧巻の眺望が魅力に。
57階のホテルロビー階は、外気を取り入れるデザインとなっており、300m超の高さでありながら、緑と風に包まれる空間となる。
広場と連動する大規模ホール
低層階部分、3階から6階には、現代の芝居小屋をモチーフとした約2,000席の大規模ホール、地下1階から6階には商業施設が誕生。大規模ホールは、「常盤橋タワー」と「トーチタワー」の間に完成する約7,000㎡の敷地を誇る広場のコンテンツと連動し、多彩なイベントを展開していく。
商業ゾーンは飲食&エンタメ施設中心、温浴施設も完備
商業ゾーンは、飲食店舗とエンターテインメント施設を中心とした構成になるという。また、銭湯発祥の地ともいわれる常盤橋ゆかりの温浴施設「常盤湯」、自転車通勤者に対応可能な大規模駐輪場も整備される予定だ。「トーチタワー」と「常盤橋タワー」を繋ぐ大規模広場
「トーチタワー」と「常盤橋タワー」の間には、地下に変電所棟となるC棟を備えた、約7,000㎡の広さを誇る大規模広場が誕生。広場の一角には横丁空間も整備する予定だ。
また、「トウキョウトーチ」では、この広場のほか、日本川沿いの親水空間「錦鯉が泳ぐ池」、街区北側に拡大整備予定の常盤橋公園に加えて、「トーチタワー」に1階から8階へ続く約2kmの空中散歩道と、その終着点に広がる屋上庭園も追加整備する。
「常盤橋タワー」は“働く”を発信するビルに
最初に開業を迎える「常盤橋タワー」は、呉服橋交差点に面した街区南東に位置し、東京メトロ東西線大手町駅コンコースと直結する。約8,000人の就業者が見込まれる「常盤橋タワー」には、就業者向けのカフェテリアやラウンジ・カンファレスルームなどを整備。専用アプリやWEBサイトを使用したICTサービスを導入する。
3階に位置するカフェテリアでは、“働く”を支える毎日の食をテーマに、健康をサポートしながら、ランチタイム以外の就業者間のコミュニケーションを促進する共用部やイベント・ミーティングスペースなどを設ける。また、建物横には、日本橋川沿いの緑豊かな親水空間、風が心地よい芝生空間、建物とダイレクトに繋がる外階段等も整備する予定だ。
建築は、未来を切り開く「刀」と伝統を感じる「重ね」を表現
「常盤タワー」の建築デザインは、未来を拓く「刀」、歴史や伝統の奥深さを感じさせる「重ね」を表現した、シンボリックなもの。伝統を継承し、次の100年も東京駅前で東京の成長を牽引していくという想いがもととなった。また、低層部には、「行燈」や「桟敷」といった日本的な要素を取り入れ、中と外が呼応し、ゆるやかに融合するデザインを採用した。
ネットワーク向上、大手町エリアと日本橋エリアが地下で繋がる未来
「トウキョウトーチ」は、東京メトロ東西線「大手町」駅コンコースと直結予定となっており、将来的には大手町エリアと日本橋エリアを地下で結節する呉服橋交差点地下歩行者通路も整備する予定。JR東京駅日本橋口すぐという地上のアクセス性に加え、地下でも高いアクセス性を備える計画となっている。
【詳細】
トウキョウトーチ(東京駅前常盤橋プロジェクト)
全体竣工:2027年度予定
所在地:東京都千代田区大手町2丁目、中央区八重洲1丁目
敷地面積:約31,400㎡
総延べ面積:約680,000㎡
・A棟=「常盤橋タワー」
竣工:2021年6月末
階数:地上40階/地下5階
用途:オフィス、店舗、駐車場など
・B棟=トーチタワー
竣工:2027年度(予定)
階数:地上63階/地下4階
用途:オフィス、店舗、駐車場など
・C棟=変電所棟
竣工:第1期 2021年6月末、第2期 2027年度(予定)
階数:地下4階
用途:変電所、店舗、駐車場など
・D棟=下水道局棟
竣工:2022年3月末
階数:地上9階/地下3階
用途:オフィス、下水ポンプ所、駐車場など