ラコステ 2018-19年秋冬コレクション - 創業者の親切心がつなぐ一つの物語
ラコステ(LACOSTE)が、フランス・パリでメンズ・ウィメンズの2018-19年秋冬コレクションを発表した。パリ・ファッション・ウィーク3日目の2018年2月28日(水)のことである。
今シーズンは、ブランドの創業者ルネ・ラコステにまるわる一つのエピソードから始まった。第二次世界大戦初期多くの人が強制労働を強いられるなか、ルネ・ラコステと妻のシモーヌは、地元の人々を集め、ファミリーゴルフコースの設計を計画。当時農林従事者は徴兵制から守られていたため、このルネの試みは多くの労働者たちの安全を確保したといわれてている。共感、親切、希望を示したこのエピソードを起点に、今季はクリエーションを進めた。
会場は、大きな1本の木を囲むように芝が広がっていて、ゴルフコースさながらの開放的なムード。モデルたちは、ゴルフを楽しむ人々のように芝の周りをくるくると回ってキャットウォークする。
歩みを進めると、マキシ丈のフード付きレインコートやハンティングポンチョは帆をはるように裾を大きく広げてみせ、サイドにスリットを入れたタートルニット、バックスタイルにもう一枚ニットをかませたトップス、アシンメトリーにカッティングされたスカートなどは風をきるように動きまわる。
ルネ・ラコステらのゴルフ場製作の思い出は、プリントやモチーフになって綴られる。フーディコートの上にプリントされたのは、ゴルフコースやクラブハウスなどを捉えたフォト。ニットの上にのっているのは、スイングするゴルフ選手の姿だ。足元はラバーブーツが多用されていて、植木職人たちの姿を想起させる。
ブランドのアイコンであるワニのワッペン付きポロシャツは、ストリートテイストにアレンジ。生地をスウェット地にして、裾をアシンメトリーにカットアウトし、遊び心あふれるピースへ昇華させている。
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