2018年3月24日 20:00
パーミニット 2018-19年秋冬コレクション - 縁遠い青春から見えた世の中のリアル
パーミニット(PERMINUTE)の2018-19年秋冬コレクションが2018年3月21日(水)に東京・渋谷ヒカリエにて発表された。
デイリーワードローブに歩み寄る
パーミニットがランウェイショーを行うのは、2018年春夏コレクションに次ぐ2回目。インパクトで勝負した先シーズンの経験を踏まえ、デザイナー・半澤慶樹の中に生まれたのは、もっと日常に溶け込むような服を作りたいという想い。今シーズンは、デイリーワードローブとの距離感を縮めるようなクリエーションを心掛けた。
青春のアイコンを落とし込んで
アプローチの仕方は実にチャレンジング。自分が興味を抱いてこなかったテイストや縁遠い青春のアイコンを抽出することで、逆説的に世の中のリアルに歩み寄るような手法を試みたという。高校時代に嫌悪感を抱いていたケバケバしい洋服のカラーリングを、ドレスやコートに落とし込んだ。
また現代の若者たちの青春を研究することによって生まれたアイデアも。
インスタグラムでの自己主張をやめられない少女たちからインスピレーションを得たのは、存在感のあるピザのクッションや、特大サイズのショッパーといったアイテムたち。みんなが欲しがるゲームを素直に欲しいと言えない少年時代を過ごしたという半澤に対し、欲望に忠実な少女たちが大枚をはたいて買ったモノが、このショッパーいっぱいに詰め込まれることを思い描いた。