2018年7月4日 18:20
Y's 2018-19年秋冬コレクション - 人の手で作られる“服”の力強さ
Y’s(ワイズ)は、2018-19年秋冬コレクションを発表。
人の手が服を作る
今シーズンのテーマは「MAKE CLOTHING」。“人の手で作られる「服」に宿る力強さ”を信じて仕立てられた服の1つ1つは、エネルギーと意思を持つ。人が生み出した服を、人が着て、また人が作る。完成形の背景で、加えられた“手”に敬意を表したコレクションが展開される。
しつけ糸や縫い目を表に
目に留まるのは“しつけ糸”。本来は作る過程で施され、人が袖を通す前に取り除かれる“しつけ糸”をあえて表に出し、大胆に服の上を渡らせた。マニッシュなチェスターコートの打ち合わせや襟に白く伸びる“しつけ糸”は人の手を介在させた痕跡のようだ。
しわ加工を施したパンツや断ち切りのジャケット、ダイナミックなフォルムにフリンジをあしらったニットのセットアップは、粗野で無骨な印象を演出しながらも、品性は保ったまま。ランダムにカットされたような布地をパッチワークしたカーキのロングドレスや、粗い縫い目で取り付けられた大きなポケットが存在感を放つAラインのコートは、裏側にいつもあるはずの価値を表に引っ張りだしたような主張を感じさせる。
布の躍動感
ニードルパンチで薄くガーゼ状にした部分と厚みを持たせた部分の緩急をつけた、レッドのウールコートは、生命力を持ったかのように躍動感のある布地の流れが魅力。