「フランス国立図書館版画コレクション ピカソ」展が京都・新潟・山梨で、“ピカソの版画史”を辿る89点
「フランス国立図書館版画コレクション ピカソ」展が、京都・新潟・山梨で開催される。
20世紀最大の芸術家として知られるパブロ・ピカソ。絵画、彫刻、陶芸など様々なジャンルで功績を残した彼は、美術史上まれにみる多作家としても知られており、91年の長い生涯において版画だけでも2,000点以上を制作している。
本展では、ピカソが見つめた西洋美術の伝統に着目し、彼の全時代を網羅したフランス国立図書館の珠玉の版画コレクションより厳選した89点を展示する。
“ピカソの版画史”を辿る89点
10代の頃から最晩年の1972年まで、およそ70年以上の全生涯にわたって作品を制作し続けたピカソ。その彼の作品のうち、本展では版画から油彩画まで彼の創作を多角的に紹介していく。
なかでも、目を向けるのは彼が積極的に取り組んだとされる“主題”。恋多きピカソが描いたモデルたちと、彼が愛しモチーフとした動物を描いた作品の数々を展示するほか、ギリシャ・ローマ神話を着想とした「バッカス祭」「牧神」、さらに彼が長年追いかけた主題でもあり、故郷スペインの闘牛への情熱を込めた作品「ミノタウロスの物語」も展開する。
“いい芸術家は模倣する”ピカソが賛辞する過去の巨匠たちのとともに展示
彼が残した言葉の中に「いい芸術家は模倣する、偉大な芸術家は盗む」