くらし情報『展覧会「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」広島県立美術館で、日本初公開含む名作80点』

2018年11月11日 20:00

展覧会「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」広島県立美術館で、日本初公開含む名作80点

深みのある色彩で描かれた繊細な雰囲気と、大胆な構図が魅力の《リハーサル》は、2016年にオーストラリアで開催されたドガの大回顧展の図録で表紙を飾った程の名作だ。

ドガがバレエという主題に興味を持ちはじめたのは40代から。当時は、パリ・オペラ座の席を年間購入する会員は楽屋や練習風景を見ることができたため、ドガはその特権を利用して多くのシーンを描いた。ドガは他の印象派と違って見たものを直接カンヴァスに描くことはせず、スケッチや写真をアトリエで合成して作品を制作。ドガの計算された構図による、スペクタクルな空間描写は、注目したいポイントの1つだ。また、半透明のチュチュをはじめ、大きな窓、向こう側の見える螺旋階段、床に映った少女たちの薄い影といった要素によって、透明感や軽さが感じられる仕上がりとなっている。

その他、ポール・セザンヌの《エトワール山稜とピロン・デュ・ロワ峰》やピエール・オーギュスト・ルノワールの《画家の庭》、ウジェーヌ・ブーダンの《ドーヴィル、波止場》など、戸外の風景や人々の様子を穏やかなタッチで描き出した、印象派の作品が揃う。ゴッホが描いた画商リードの肖像など
また、バレルにフランス美術を紹介した敏腕画商、アレクサンダー・リードをフィンセント・ファン・ゴッホが描いた《アレクサンダー・リードの肖像》が登場。

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