「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」東京都庭園美術館で、ヴォーグなどファッション誌をコラージュ
展覧会「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」が、目黒の東京都庭園美術館で、2019年1月26日(土)から4月7日(日)まで開催される。
岡上淑子のフォトコラージュ作品、国内外の美術館から集結
岡上淑子は、日本のシュルレアリスム運動を先導した瀧口修造に見出され、写真媒体を活用したフォトコラージュ作品を制作した作家。シュルレアリスムの画家であるマックス・エルンストから影響を受け、表現の幅を広げていった。
「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」では、国内外の美術館に所蔵されている作品が集結。中でも、海外で最も多くのコレクションを有する米・ヒューストン美術館からは、12点のコラージュ作品が美術館収蔵後初めて来日する。
『ヴォーグ』『ハーパーズ バザー』を素材に制作
1950年から56年までの、限られた期間に生み出された岡上淑子のコラージュ作品は、戦後連合国軍の置き土産として国内にあった、海外のグラフ雑誌や、『ヴォーグ』『ハーパーズ バザー』といったファッション誌を素材に作られている。戦後復興期の時代を写し出した報道写真による背景と、当時最先端のモードがコントラストを描きながら、独特の美的な世界観を見せている。