映画『つつんで、ひらいて』広瀬奈々子監督、装幀者・菊地信義のものづくりに迫るドキュメンタリー
その装幀という仕事を撮りたいという。言葉を、目から手へ、そして心にとどける仕事。思い掛けない若い監督の、本への思いに絆された。撮られる事で、新たに意識化できることもあるはず。どうあれ、紙の本の魅力を伝えるためにと引き受けた。」と語っている。
広瀬奈々子コメント
広瀬は、映画の公開にあたり次のようにコメント。
「初めて菊地さんとお会いしたのは、銀座の樹の花という喫茶店でした。『僕は映像は好きじゃない』と言われて意気消沈して帰ってきたのを覚えています。
言葉のプロで、ある意味演出家でもある相手に毎回何をどう撮りたいのか説明し、説得するのには大変苦労しました。この映画に映るもの全てが菊地さんとの共作です。今もなお菊地さんへの尊敬の念は深まるばかりですが、これは菊地信義を賞賛するための映画ではありません。本とは何か、自問自答するための映画です。言葉と五感に対する欲求は、作り手にとってだけでなく、誰にとっても重大な問題なのだと思います。」
【詳細】
ドキュメンタリー映画『つつんで、ひらいて』
公開時期:2019年12月上旬、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督・編集・撮影:広瀬奈々子
企画制作:分福
配給:マジックアワー
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