「アングラ時代のポスター」渋谷・Bunkamura Galleryで、60年代の宇野亜喜良作品など
東京・渋谷Bunkamura Galleryでは、2019年3月13日(水)から3月21日(木・祝)まで、展覧会「アングラ時代のポスター」を開催する。
1960~70年代、高度成長期を迎えた日本を背景に活発化した“アンダーグラウンド文化”。当時、寺山修司の「天井桟敷」や唐十郎の「状況劇場」といったのアングラ実験演劇や、土方巽による暗黒舞踏など、これまでにない反逆的かつ前衛的な潮流の波が巻き起こっていた。またそのムーブメントの一躍を担っていたのが、“ポスター”の存在。単なる公演の告知のみならず、時代を象徴し、あらゆ表現領域の先導的役割を果たしていたといえる。
「アングラ時代のポスター」では、そんなエネルギッシュなアングラ時代を反映したポスターを展示。宇野亜喜良や横尾忠則をはじめ、榎本了壱、金子國義、合田佐和といった著名作家が描く作品が集結する。蛍光色をあしらったサイケデリックなデザインや、今や閉館してしまった懐かしい劇場名入りのポスターなど、現代ではなかなか巡り合えない貴重なポスターを鑑賞することができる。
なお会場では、演劇ポスターを中心に展示販売も行われる。草創期のアングラ演劇は数日のみの公演に作られたものが殆どだった為、自ずと刷られたポスター数も少なく、現代において希少性の高いものとなっている。