「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」広島で、ルーベンスやクラーナハの油彩画など
展覧会「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」が、広島県立美術館にて2020年9月18日(金)から11月29日(日)まで開催される。
リヒテンシュタイン侯爵家の絵画や陶磁器
「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」は、世界で唯一、君主である侯爵家の家名が国名となっているリヒテンシュタインの、個人コレクションが一堂に会する貴重な機会。500年以上前から収集活動を始めたリヒテンシュタイン侯爵家による、世界屈指のコレクションから、優雅な至宝が展示される。
展示されるのは、リヒテンシュタイン侯爵家秘蔵のルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)、クラーナハ(父)を含む北方ルネサンス、バロック、ロココを中心とする油彩画と、ヨーロッパでも有数の貴族の趣向が色濃く反映された、ウィーン窯を中心とする陶磁器、合計126点だ。
クラーナハ(父)やルーベンスの宗教画など
会場には、クラーナハ(父)の《聖バルバラ》 やルーベンスの《聖母を花で飾る聖アンナ》をはじめとする宗教画や、ルネサンス期に再び芸術の主題として取り上げられるようになった神話画、事実に基づいて象徴的に描かれた歴史画が集結。アルプスの雄大な山々を描いた、風景画も登場する。
花を題材にした絵画や作品
ヨーロッパの静物画の中で、特に人気の主題とされていたのは“花”。“花”を描いた静物画は、陶板画や磁器の絵柄として描かれたものも含めて、数多く収蔵されている。
鮮やかな色彩で描かれた、フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーの《磁器の花瓶の花、燭台、銀器》 は、細やかな描写によって様々な質感を描き分けているのが見て取れる。みずみずしく鮮やかな花々、東洋の意匠を感じさせる花瓶、下に置かれた白いジャスミンの花などを印象的に表現している。
華やかな磁器
さらに、中国や日本など、東洋から流入した磁器も登場。東洋風の彩色や模様に、ヨーロッパ人の好みに合わせて金属装飾を施した、華やかな意匠の作品を揃える。さらに、ウィーンの磁器工房で製作された磁器からは、技巧を凝らした優美なデザインを感じ取ることができる。細やかな装飾を施した、嗅煙草入れ、カップ&ソーサーなどが展示される。
【詳細】
ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展
会期:2020年9月18日(金)~11月29日(日) ※会期中無休
場所:広島県立美術館
住所:広島県広島市中区上幟町2-22
開館時間:9:00~17:00(金曜日は19:00まで)
※9月18日(金)は10:00~。 ※入場は閉館の30分前まで。
料金 :一般 1,300(1,100)円、高・大学生 1,000(800)円、小・中学生 600(400)円
※( )内は前売り・20名以上の団体料金
※学生券を購入・入場の際は学生証の提示が必要。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1名まで)の当日料金は半額。手帳の提示が必要。
前売券販売所:広島県立美術館、セブンチケット(セブンコード 085-087)、広島市・呉市内の主なプレイガイド、画廊・画材店、ゆめタウン広島、中国新聞社読者広報部など
■東京展〈会期終了〉
開催期間:2019年10月12日(土)~12月26日(木)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F