展覧会「ロイス・ワインバーガー展」“見えない自然”に迫る植物を使った絵画など、東京ワタリウム美術館で
展覧会「見える自然/見えない自然 ロイス・ワインバーガー展」が、東京・ワタリウム美術館で開催される。期間は、2019年7月13日(土)から10月20日(日)まで。
自然と人工物の対比を表現するアーティスト、ロイス・ワインバーガー。自然の生態や環境に対する根本的な疑問を投げかける彼の作品は、植物を素材とした絵画、写真、彫刻、映像、文章など多岐にわたり、世界各地で展覧会が行われている。
ワタリウム美術館は、1999年開催の「エンプティ・ガーデン展」でロイス・ワインバーガーの初期作品を紹介。それから20年の歳月を経た本展では、現在彼が取り組む「見えない自然」をテーマとした絵画、写真、彫刻を中心に120点を展示する。
ロイス・ワインバーガー作品の特徴は、アクティビストのような鍛え上げられた思想が背景にありつつ、どこか自由な発想とユーモアを持ち合わせている点にある。
最初は、自身で荒地植物や絶滅種の植物を育てて各地に植えるというフィールドワークからスタート。
そして90年後半には、除草剤を取り除いて線路を庭にした《植物を越えるものは植物と一体である》や、アスファルトを剥がして庭をつくった《燃焼と歩行》など、自然を人間の干渉から解放するという独自の表現を展開してきた。