2019年10月2日 05:45
コム デ ギャルソン 2020年春夏コレクション - 『オーランドー』に着想した第2幕
コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の2020年春夏コレクションが、2019年9月28日(土)、フランス・パリで発表された。
今季はコム デ ギャルソン・オム プリュス 2020年春夏コレクションから続く、イギリスの小説家、ヴァージニア・ウルフの小説『オーランドー』をテーマとした物語の第2幕。『オーランドー』は、男性として生まれた青年が女性に変身し、女性として生きる歓びに目覚めていくという物語だ。なお、コム デ ギャルソンは、ウイーンの国立オペラ座150周年記念に上演されるオペラ『オーランドー』の衣装を担当。このオペラ座での上演の“第3幕”で完結する3部作のコレクションとなっている。
ボリューミーなシルエット
2019年春夏コレクションから、ブランドとしては比較的“静かな”コレクションを展開してきた川久保玲だが、今シーズンは巨大なシルエットや豪華絢爛なファブリックなど、ここ2シーズンとは全く異なる雰囲気が感じられる。
アウター、ドレス、トップス、スカートなどあらゆるコレクションピースが、ランウェイ上でモデルが避け合うのも難しいほどボリューミーなものだ。たとえばファーストルックとして現れた西洋画のように優美な花柄のドレスには、ショルダーから肘に向かって緩やかな弧を描くふっくらとしたフォルムのパフスリーブを採用している。