2019年10月3日 20:30
ヴァレンティノ 2020年春夏ウィメンズコレクション - クチュールを際立たせる純白の世界
ヴァレンティノ(VALENTINO)の2020年春夏ウィメンズコレクションが、2019年9月29日(日)、フランス・パリで発表された。
シェイプやボリュームにフォーカス
今シーズン、クリエイティブ ディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリが向き合ったのは、ヴァレンティノが誇るクチュールの技術を最大限に生かした洋服のシェイプとボリューム。このテーマをより一層引き立てるため、絵画をモノクロームで描く「グリザイユ」という画法にインスピレーションを得たアプローチを取った。
洋服の形を際立たせる白
そのことはショー序盤に続々と登場する純白のドレス群やシャツが証明している。色や柄、華美な装飾をあえて排除し“引き算”することによって、洋服のフォルムを浮き彫りにしたのだ。
フリルを幾重にも重ねたりギャザーを寄せたりすることによってボリューミーなスリーブを生み出したドレスや、布をたっぷりと使ったパフスリーブのシャツドレスは、素材までもがコットンという普遍的なファブリックで統一されており、ヴァレンティノのクチュール技術が持つ表現の豊かさを推してくれる。
ネオンカラーやエネルギッシュな植物&動物柄も
純白の世界に変化が訪れるのは、ハッとするほど鮮やかなネオンカラーのミニドが現れてから。