アガサ・クリスティーの名作を映画化『ナイル殺人事件』美しき花嫁はなぜ殺されなければならなかったのか?
アガサ・クリスティーのミステリー小説を実写化した、映画『ナイル殺人事件』が、2022年2月25日(金)に劇場公開。監督・主演は、ケネス・ブラナー。2017年公開映画『オリエント急行殺人事件』シリーズの2作目となる。
ナイル川に浮かぶ豪華客船を舞台にしたミステリー傑作
“ミステリーの女王”の異名をもつアガサ・クリスティが、生涯を通して書き続けた“名探偵ポアロ”シリーズ。時代を超え、世界の人々に愛されるこのシリーズの中でも、1937年に発表された「ナイルに死す」は、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称している。
アガサ・クリスティ生誕130周年、そして名探偵ポアロシリーズ出版100周年という記念すべき年、映画『ナイル殺人事件』として“最高傑作”が映像化される。
愛と嫉妬、欲望が絡み合う禁断のミステリー・クルーズ
物語の舞台は、エジプトの神秘ナイル川をめぐる豪華客船。大富豪の美しい娘が被害者となり、その容疑者は、彼女の結婚を祝うために集まった“クルーズ船の乗客全員”。
なぜ彼女は殺されなければならなかったのか…。ポアロは、ナイル川に浮かぶ船内という完全なる密室で起こった殺人事件の真相へと迫っていく。
そして、その事件の裏にあるのは、人を愛しすぎることで生まれた激しい嫉妬と欲望だった――。今回の事件は、これまで多くの難事件を解決してきたポアロの人生をも大きく揺らがす。
映画『ナイル殺人事件』あらすじ
全世界で20 億冊以上を売上げる「世界一売れている作家」アガサ・クリスティ原作。“世界一の名探偵”ポアロが挑む、エジプトの神秘ナイル川をめぐる極上の《ミステリー・クルーズ》。大富豪の美しき娘の新婚旅行中に、クルーズ船内で起きた連続殺人事件。容疑者は、結婚を祝うために集まった乗客全員…。
豪華客船という密室で、誰が何のために殺したのか?そして、ポアロの人生を大きく変えた≪衝撃の真相≫とは? 愛と嫉妬と欲望が複雑に絡み合う、禁断のトライアングル・ミステリーの幕が開く。
監督・主演にケネス・ブラナー
物語のキーを握る名探偵エルキュール・ポアロを演じるのは、『オリエント急行殺人事件』のケネス・ブラナー。アカデミー賞に5度ノミネートされた経験を持つ実力派俳優が、巧妙な推理をもとに事件の真相へと迫る名探偵に扮する。また、主演のケネス・ブラナーは監督も務めることとなる。
・主人公・“世界一の名探偵”ポアロ(ケネス・ブラナー)
独特な口ヒゲがトレードマーク。明晰な頭脳と鋭い洞察力を持ち、数々の難事件を解決してきたが、ポアロ自身が今回の難事件について「多くの事件を解決してきたが、これは私の人生を変えた」と語っている通り、本作の事件が彼の今後に大きな影響を与えそうだ。演じるのは監督と兼任するケネス・ブラナー。
・リネット(ガル・ガドット)
莫大な資産を相続した大富豪の娘である“美しき花嫁”。
夫サイモンとクルーズ船の新婚旅行に訪れる。その美貌と巨万の富から、多くの意味で人目を惹く存在であったリネットは、ある晩何者かに殺されてしまい、第一の殺人事件の被害者となる。殺人事件のキーアイテムとなるティファニー(Tiffany & Co.)のイエローダイヤモンドを着用。『ワンダーウーマン』のガル・ガドットが担当する。
・サイモン(アーミー・ハマー)
リネットの夫で、ジャクリーンの元婚約者。
・ジャクリーン(エマ・マッキー)
リネットの親友でサイモンの元婚約者である“謎めいた恋人”。親友に婚約者を奪われた彼女からは、嫉妬とも妬みともとれる複雑な表情がみてとれる。真っ先に犯人と疑われてもおかしくないはずだが、彼女には決定的なアリバイがあった…。
・アンドリュー(アリ・ファザル)
リネットのいとこで財産管理人。いかにも腹黒そう。
・ロザリー(レティーシャ・ライト)
リネットの同級生で唯一の友人。サロメの姪で敏腕マネージャーでもある。『ブラック・パンサー』のレティーシャ・ライトが演じる。
・サロメ・オッタボーン(ソフィー・オコネドー)
結婚式でパフォーマンスするために雇われた華麗なるシンガー。姪のロザリーがマネージャー。
・ルイーズ(ローズ・レスリー)
リネットのメイドで自身も上流階級の仲間入りをしたいと強く願う。
・ドクター・ウィンドルシャム(ラッセル・ブランド)
リネットの友人として結婚式に出席する医師。リネットにプロポーズをしたが、マスコミ発表の直前に他の男に奪われてしまった。
・スカイラー(ジェニファー・ソーンダース)
リネットの名付け親であり後見人であるが、富を軽蔑している。
・バワーズ(ドーン・フレンチ)
スカイラーの看護師。株の大暴落で資産を失った過去を持つからこそお金には目がない。
・ブーク(トム・ベイトマン)
ポアロの盟友で『オリエント急行殺人事件』に続き登場する情報通。
・ユーフェミア(アネット・ベニング)
名高き画家でありブークの“過保護な母親”。演じるのは、『キャプテン・マーベル』のアネット・ベニング。
リドリー・スコットやサイモン・キンバーグら豪華制作陣
『オリエント急行殺人事件』と同様に、豪華制作陣にも注目。『エイリアン』『ブレードランナー』などを手掛ける巨匠、リドリー・スコットをはじめ、「X-MEN」シリーズのサイモン・キンバーグらが参加。脚本は、マイケル・グリーンが手掛ける。
美しい衣装にも注目
衣装を担当するのは、映画『レ・ミゼラブル』『リリーのすべて』でアカデミー賞衣装デザイン賞を2度も受賞している衣装デザイナーのパコ・デルガド。リネットには薄いピンク色のドレスを着せ彼女の冷静さを表現し、ジャクリーンには真っ赤なドレスを着せて嫉妬や執着心を表すなど、キャラクターの特徴を捉えたデザインを採用している。
【詳細】
映画『ナイル殺人事件』
公開時期:2022年2月25日(金)
※2021年公開予定だったが延期となった。
監督:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
製作:リドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグ、ケネス・ブラナー、ジュディ・ホフランド
製作総指揮:マシュー・ジェンキンス、ジェームズ・プリチャード
出演:ケネス・ブラナー、ガル・ガドット、アーミー・ハマー、エマ・マッキー、トム・ベイトマン、アネット・ベニング、レティーシャ・ライト、アリ・ファザル、ローズ・レスリー、ラッセル・ブランド、ジェニファー・ソーンダース、ドーン・フレンチ
配給: ウォルト・ディズニー・ジャパン