2019年11月10日 13:00
御大典記念 特別展「よみがえる正倉院宝物 ―再現模造にみる天平の技―」新潟で、精巧な模造品を展示
御大典記念 特別展「よみがえる正倉院宝物 ―再現模造にみる天平の技―」が、新潟県立近代美術館にて、2021年8月29日(日)まで開催される。その後、北海道立近代美術館にて2021年9月15日(水)から11月7日(日)まで、東京・サントリー美術館にて2022年1月26日(水)から3月27日(日)まで開催される。
正倉院宝物の精巧な再現模造品約80件が集結
「よみがえる正倉院宝物 ―再現模造にみる天平の技―」は、精巧に再現された正倉院宝物の模造品を一挙に公開する展覧会。奈良・東大寺の倉であった正倉院正倉に伝えられた約9,000件にもおよぶ正倉院宝物は、その多くが奈良時代に作られたもの。調度品、楽器、遊戯具、武器・武具、文房具、仏具、文書、染織品など、その内容は多岐にわたり、中には西域や唐から伝来した宝物も含まれている。
正倉院宝物の本格的な模造製作は、明治時代に奈良で開催された博覧会を機に始まり、当初は模造製作は修理と一体の事業として取り組まれていた。1972年以降、宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点がおかれるようになり、人間国宝ら伝統技術保持者の熟練の技と、最新の調査・研究成果とを融合させた、優れた再現模造が数多く生み出されるようになる。