2019年11月28日 17:50
エマリーエ 2020年春夏コレクション - AI×感性、薔薇の揺らめく“イメージ生成”の瞬間
エマリーエ(EMarie)の2020年春夏コレクションが、2019年11月25日(月)、みなとみらいの横浜ランドマークホールにて発表された。
人工知能×感性──イメージの生成過程
2019年秋冬コレクションから続いて、理化学研究所とのコラボレーションのもと、AI(人工知能)と協働したコレクションを発表したエマリーエ。AIが捉える“自然の美”から生まれたイメージを、現実の衣服へと移しかえる“生成過程”をダイナミカルに提示するドレスを披露した。
制作は、AIとエマ理永の“協働”によるものだ。AIはエマリーエの過去の作品約500点から“エマ理永の世界観”を学習し、それを画像データとして作りだす。そうして得られた画像を着想源に、エマ理永が具体的に素材の決定や立体化を行う。その意味で、AIは制作プロセスでインスピレーションを与えるいち段階を担う。イメージがどう立体化され、ドレスがどう動くかは、あくまでエマ理永のクリエイティビティによるのだ。
色彩─グリッド
そうしたAIによる画像生成のステップを印象づけるのは、色彩がグリッド状に散りばめられたドレスだろう。ややウエストを絞り、直線的なラインを描くフォルムのシンプルさと相まり、まさに生成過程にあるようなイメージの揺らぎを強調している。