東京都現代美術館「もつれるものたち」展、世界を知る手がかりとしての「もの」に迫る12アーティスト
清澄白河の東京都現代美術館では、世界各地で展覧会やアーティスト支援を行う団体、カディスト・アート・ファウンデーションとの共同企画展「もつれるものたち」を、2020年6月9日(火)から9月27日(日)まで開催する。なお、当初は2020年3月14日(土)から開催の予定だった。
時代や場所と結びつく「もの」に着目
木や種、化石、そして道具や本......。日常生活にはさまざまな「もの」が溢れていて、わたしたちは日々それらに何気なく触れていることだろう。しかしそうした「もの」は、ある場所や時代とは切り離せない。変化する時代や社会に合わせて、「もの」の持つ意味、あるいはお互いの関係性も刻々と変わってゆくのだ。
「もつれるものたち」は、そのように時代や場所ともつれ合い、ともに変化する「もの」の側面に光を当てる、国内外12のアーティストを紹介する国際美術展だ。パフォーマンスや映像、インスタレーション、写真など多彩な表現媒体を用いた作品を通して、無数のコンテクストが複雑に交錯する現代への新しい視点を探求する。
国内外から12のアーティストが参加
本展には、自らの共同体で語られてこなかった歴史を考察するオーストラリア人アーティスト、デイル・ハーディングや、映像や彫刻を通して日常に潜む権力性を探るジュマナ・マナらが参加。