映画『カセットテープ・ダイアリーズ』B・スプリングスティーンの音楽が奏でる、80年代青春ドラマ
映画『カセットテープ・ダイアリーズ』が、TOHOシネマズ シャンテ他にて2020年7月3日(金)に公開。監督は、『ベッカムに恋して』を手掛けたグリンダ・チャーダ。
“音楽”との出会いで変わる、移民少年の青春音楽ムービー
物語の舞台は、1987年イギリスの閉鎖的な田舎町。音楽と詩を書くことが好きな主人公の少年・ジャベドは、パキスタンの移民であることから人種差別を受けたり、保守的な親に価値観を押し付けられてらりと、鬱屈とした生活を送っている。ところがある日ジャベドは、そんな思春期のモヤモヤを吹き飛ばしてくれる、ブルース・スプリングスティーンの音楽と出会う。音楽の力で、平凡な少年の人生に勇気と希望をもたらす、青春ストーリーが始まるー。
時代背景も落とし込んで
本作の原作となったのは、英国ガーディアン紙で定評のあるジャーナリスト サルフラズ・マンズールの回顧録「Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N’Roll(原題)」。軽やかなストリータッチにも関わらず、時代背景をしっかりと落とし込んでいるのが特徴で、映画内容にも当時のサッチャー政権の影響からなる移民排斥運動といった国内問題も、緻密に練り込まれている。