バレンシアガ 20年ウィンターコレクション - 漆黒の世界で、ドレスコードの意味を見つめなおす
バレンシアガ(BALENCIAGA)の20年ウィンターコレクションが、フランス・パリで発表された。
不穏な空気が漂うランウェイ
何やら不穏な空気と共に始まった今季のランウェイショー。会場となった巨大なスタジオには、踝丈まで水が浸水しており、頭上に現れた不気味な雲の映像を映し出している。裾を濡らしながら、水面を蹴るようにして闊歩するモデル達は、全員“漆黒”に包まれているのも印象的だ。
ドレスコードの価値観を反転
その“ノワールの世界”には、ジャケットスタイルやワンピースといったリアルクローズに加え、祭服や法服をカジュアルに再解釈したような、ワードローブが登場。司祭のようなケープ付きコートを纏ったメンズモデルは、厳格なムードを残しながらも、ロングスカートとのレイヤードスタイルで、新たなメンズウェアの可能性を示唆している。
交じり合う様々なコード
ランウェイが進むごとに表情を変えていく天井の映像に合わせて、モデル達の装いも次々と異なるムードにチェンジ。まるで“ハリ山”のように鋭利な装飾を散りばめたエッジーなジャケット、首元と袖にたっぷりのフリルをあしらった、ロマンティックな花模様のコート、ユニフォームライクなスポーツウェア…と、あらゆるコードがランウェイの上で交じり合う。
テキスタイル×シルエットで生み出す新たな表情
テキスタイルとシルエットの“型破り”な組み合わせも観客の目を誘った。繊細なプリーツを施した水玉模様のドレスは、その中に“鎧”でも纏っているかのような、ハードで構築的なショルダーラインを持つ。また本来スキューバスーツなどで使用されるテクニカル素材は、ワンショルダーのエレガントなイブニングドレスへと姿を変えている。
カラーパレット
パレットは、序盤にランウィを染め上げた“黒”を基調に、時折レッドやブルー、グリーン、イエローといった鮮やかな色彩を差し込んで。ラストを飾ったシルバーのドレスは、漆黒のランウェイに繊細な煌めきを投じながら、闇の中へと消えて行った。
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