埼玉県立近代美術館で“写真と映像の物質性”探る展覧会、Nerholなど現代アーティストを紹介
企画展「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」が、埼玉県立近代美術館にて、2020年6月2日(火)から9月6日(日)まで開催される。なお、当初は2020年4月4日(土)から5月17日(日)までの会期を予定していたが、変更となった。
写真・映像がもつ“物質性”に着目
デジタル技術が高度に発達し、社会に浸透した現代。そのなかにあって、写真や映像を表現の媒体に選ぶアーティストは、編集ソフトによる加工や合成、コピーやスキャンニング、そしてインスタレーションといった多彩な手法を駆使することで、その表現を更新し続けている。
たとえば写真が、確かな手触りをもつ紙に印刷されるように、写真や映像は“物質”としての性質を有している。「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」は、写真や映像という表現媒体が持つ“物質性”に着目し、その可能性の拡張を試みるアーティストを取り上げる展覧会だ。
4人+1組のアーティストを紹介
会場では、迫鉄平、滝沢広、牧野貴、横田大輔の4人、そしてアーティストデュオのNerhol(ネルホル)を紹介。Nerholは、人物といったある対象を撮影した数百枚の写真を積み重ね、3次元的に彫り込む手法での制作を続けている。